2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700873
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
佐々 尚美 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (50379525)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 環境共生 / 省エネ / 住まい方 / 温熱環境 / 温冷感 / 快適感 / 人工気候室実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
個人の特性及び省エネを考慮した室内温熱環境を検討する事を目的に、健康な女子大生を対象に夏期と冬期に人工気候室実験を実施した。 8月~9月に「省エネを考慮し許容できる環境」となる様に、32℃に設定した人工気候室に入室し、冷水スカーフ有りと無しの条件で気温と気流を調節する「自由環境調節実験」と設定した環境下において気流を調節する「気流調節実験」を8名に実施した。また、冷水スカーフを着用して設定した環境を評価する「設定気温評価実験」を7名に実施した。尚、気流の調節には扇風機を用い、皮膚温などの生理反応と温冷感や快適感などの心理反応を測定した。冷水スカーフ使用により、使用しない時よりSET*で約0.9℃高くても同様の温冷感および快適感を得ることができた。また、冷水スカーフ使用により気温31℃前後で暑くも寒くもどちらでもない状態となり、同時に快適感も得られた。 2月~3月に局所暖房器具を使用して環境調節をしながら、環境の評価と温冷感や快適感などの主観申告および皮膚温などの生理反応を測定する人工気候室実験を10名を対象に実施した。尚、局所暖房器具は、ファンヒーター、カーボンヒーター、電気ストーブの3種類を採用し、比較対象として、エアコン使用による気温調節を模擬した条件の合計4条件とし、各々の暖房器具での省エネを考慮した使用方法を検討した。
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