2013 Fiscal Year Annual Research Report
住宅における熱中症対策のための台所空間温熱環境の設計法
Project/Area Number |
23700875
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
飛田 国人 大阪府立大学, 現代システム科学域, 准教授 (40465919)
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Keywords | 熱中症 / 温熱環境 / 住宅 |
Research Abstract |
夏期に暑熱環境となりやすい台所環境を対象としたアンケート調査および実測調査の結果を基に,台所の間取りと機器の設置状況,住宅周辺環境との関連性について取りまとめるた。また,研究をより展開し,熱中症に対する市民の関心を把握するために,知識共有コミュニティのデータを利用した分析を行った。具体的には下記の項目を行った。 1)アンケート調査から台所の間取りをテレビや炊飯器などの機器と家具の設置状況を基に類型化し,周辺環境との関連性について検討した。また,類型化した台所の間取りと温熱環境,窓開閉状況,エアコン・扇風機使用スケジュールの関連性について検討した。 2)昨年度開発した赤外線センサー,照度計,温湿度計を一体化した台所環境調査機器と,放射の指向性を考慮するためにグローブ温度計を改良した放射測定器具を用いて,一人暮らしの大学生の住宅を対象として実測およびアンケート調査を行い,機器の有効性と課題について検討した。 3)知識共有コミュニティに投稿された熱中症に関する質問のデータを対象にテキストマイニングによる分析を行い,市民が熱中症に持つ関心を対策,症状,用語などに類型化するとともに,質問の主語や熱中症の場面についての特性を検討した。 4)夏季に住宅で起こる熱中症の特徴とその原因,熱中症の対策についての知見をとりまとめ,テレビ番組のコーナーを通して市民向けに解説し,熱中症発症者の抑制と熱中症への理解を深めることに寄与した。
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