2011 Fiscal Year Research-status Report
持続可能な環境循環型食糧資源としての海藻アカモクの有効活用;機能性食品の開発
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23700890
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
村上 香 広島工業大学, 情報学部, 准教授 (90295866)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 海藻 / 褐藻類 / アカモク / 食物繊維 / 水溶性食物繊維 / 不溶性食物繊維 / 腸内細菌叢 |
Research Abstract |
1.水溶性および不溶性食物繊維の測定;経口投与実験に用いる時期の決定 海藻はフコイダンやアルギン酸などの粘質多糖類をはじめとして食物繊維が豊富に含まれるため、その生理作用が期待されている。一般的に海藻の食品成分分析では総食物繊維(TDF)のみが測定されるが、不溶性食物繊維(IDF)と水溶性食物繊維(SDF)ではその生理作用が異なる。したがって、本研究では各ライフステージのアカモク原藻可食部のSDFおよびIDFをプロスキー法で測定した。IDFでは未成熟期から衰退期まで雄株にはあまり変化がみられなかったが、雌株では成長期以降に減少傾向がみられた。また、SDFでは成熟にともなう増加がみられ、雄株では3月、雌株では2月がピークであった。これらの結果より、成熟のピークに達したアカモクはTDFおよびSDFが豊富であり、食物繊維摂取に適していることが示唆された。2.アカモク経口摂取による実験動物への影響 ラットへのアカモク経口投与実験 Sprague-Dawly系の雄ラットを(1)コントロール群、(2)アカモク原藻投与群、(3)アカモク調理・加工品投与群の3群に分けて、4日間本飼育し、体重の変遷、糞便の形状・成分の変化、血液成分や臓器などの相違を調べた。体重増加量、飲水量、尿量、各消化器重量、大腸の長さに標準食群とアカモク原藻食群および加工食群に有意差はほとんど見られなかった。一方、糞量はアカモク原藻食群と加工食群が、糞中の胆汁酸量は加工食群が標準食群と比べて有意に多かった。 腸内細菌叢解析 アカモク経口投与実験の際に採取したラットの糞便からDNAを抽出して、PCRにより増幅した。PCR産物をD-Codeシステム(Bio-Rad社製)を用いて変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(DGGE)で分析した。コントロール群と比較して変化のあったDNAバンドについて塩基配列を決定して菌を同定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
23年度実施予定の実験はおおむね完了して、24年度実施予定の菌叢解析に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.アカモク経口摂取による実験動物への影響;腸内細菌叢解析 平成23年度同定した菌について、腸内環境を改善につながるものかどうか解析する。2.アカモク経口摂取による高脂血症モデル動物への影響I アカモクによるラットの脂肪重量や血中コレステロール増加抑制効果について調べる。 コレステロール上昇モデルラットへのアカモク経口投与実験;Sprague-Dawly系の雄ラットを(1)コントロール群、(2)コレステロール上昇モデル群、(3)アカモク調理・加工品投与群の3群に分けて飼育する。28日間本飼育し、体重の変遷、糞便の形状・成分の変化、血液成分や臓器などの相違を調べる。糞便、尿それぞれの重量を測定して、糞便は-20℃で凍結保存。菌叢解析に用いる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験動物。細菌叢解析および動物実験用の試薬、プラスチック器具、ガラス器具等消耗品。国際学会での成果報告。論文校閲。研究協力者との会合。実験補助者への謝礼等。
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Research Products
(3 results)