2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700924
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
多田 由紀 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (80503432)
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Keywords | 食事 / 交代制勤務 / 自律神経活動 / 心拍変動 |
Research Abstract |
【実施内容】交代制勤務に従事する女性看護師・介護士7名を対象に、日勤日の勤務時間帯を含む24時間の心電図測定と測定日当日の歩数および食事記録を行った。24時間心電図から自律神経活動指標のLF/HF(交感神経活動)と%HF(副交感神経活動)を算出し、食事記録から1日のエネルギー摂取量に占める各食事のエネルギー割合を求め、さらに朝食エネルギー割合に対する夕食エネルギー割合の比を算出し、参加者を夕食エネルギー比高値群(n=3)と、夕食エネルギー比低値群(n=4)に分類した。歩数で調整した各時刻の自律神経活動指標の経時的変化を線型混合モデルを用いて比較した。 【結果】心拍数は19時~深夜1時の各時刻、LF/HFは深夜1時において夕食エネルギー比高値群が低値群に比べ有意に高値を示した。%HFは18時~深夜1時の各時刻において夕食エネルギー比低値群が高値群に比べ有意に高い、または高い傾向がみられた。21時から5時までのLF/HFと%HFの経時的変化を比較したところ、LF/HFでは群と時間の交互作用がみられたが、特定の時刻間で有意な差はみられなかった。一方%HFは群と時間による交互作用はみられなかったが、群において有意な主効果がみられ、夕食エネルギー比低値群が高値群に比較して高値を示した。 【意義】朝食を摂取し、一日のエネルギー摂取量に占める夕食によるエネルギー摂取割合を低くすることが、夜間の副交感神経活動を優位に働かせる要因となり、勤務後の休息および睡眠の質を向上させる可能性が示された。すなわち、生活が不規則であっても食事によって自律神経活動のリズムが調整できる可能性が示され、このことは労働者の健康管理につながると考えられる。
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Research Products
(1 results)