2013 Fiscal Year Annual Research Report
運動器の血管構造―筋クロストーク異常を改善する食品成分の探索と栄養療法の開発
Project/Area Number |
23700932
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
近藤 浩代 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (50333183)
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Keywords | 骨格筋 / サルコペニア / 血管 / 糖尿病 / 栄養 / ロコモティブシンドローム |
Research Abstract |
運動器において、糖尿病の合併症による血管障害やロコモティブシンドロームの原因となるサルコペニアは、ともに寝たきりの誘因になり様々な合併症を併発しうると考えられる。両者に発生する筋肉や血管の変化を予防することを目的に、これらの病変を予防する栄養成分や食品由来成分のスクリーニングを行った。生体内における骨格筋細胞や血管内皮細胞の増殖因子、プロテアソーム、活性酸素種のレギュレータなどを解析することによって、栄養成分や食品由来成分による予防作用について検証を行った。様々な食品から成分を抽出し、骨格筋の細胞レベルで骨格筋や血管に対する細胞の異常を改善するスクリーニングを行ったところ、乳由来成分や肉由来抽出物や植物抽出物やアスタキサンチンなどの物質に効果が見出された。そこで、当該年度は候補物質の絞り込みを行い、これらをモデル動物に投与し、食品由来成分の血管や筋肉代謝活性への影響に関して、細胞レベル、分子レベルで探索したところ、数種類の食品成分に筋-血管クロストークを改善する候補物質としての活性を見出した。これらを作用機序ごとに分類し、サルコペニア予防の栄養療法のためのデータを追加した。3次元構造解析、生化学的解析、組織化学染色、遺伝子発現解析により、骨格筋と血管構造異常に対する候補物質の予防改善効果の検討を行った。また、骨格筋や栄養素の関連性について疫学調査を行った。これらを総合的に検証することによって運動器における筋萎縮と血管の異常を予防改善する栄養療法の開発を行った。
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[Presentation] Astaxanthin Protects Oxidative Stress and Metabolic Disorders of Atrophied Soleus Muscle in Rats.2013
Author(s)
Kanazashi M, Tanaka M, Tanaka M, Hirayama Y, Nagatomo F, Fujita N, Kondo H, Murakami S, Ishihara A, Fujino H.
Organizer
34th Annual Meeting International Gravitational Physiology
Place of Presentation
Toyohashi, JAPAN
Year and Date
20130623-20130628
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