2013 Fiscal Year Annual Research Report
健診三年連続受診者の糖尿病リスクと食生活習慣・過去の栄養状態との関連に関する研究
Project/Area Number |
23700943
|
Research Institution | Tsu City College |
Principal Investigator |
駒田 亜衣 三重短期大学, その他部局等, 助教 (00404814)
|
Keywords | 特定健康診査 / 栄養・食生活調査 / 生活習慣病 / 糖尿病 |
Research Abstract |
■平成25年度の実績報告の概要 H23年度の栄養調査をふまえ、新たに三重県の一都市で大規模な栄養調査を実施した。対象は、平成25年度特定健康診査の受診対象者40~72歳までの男女約8000名で、対象者を2群に無作為割り付けし、一方を栄養調査群、もう一方を対照群とした。栄養調査群には、BDHQを用いた自記式の質問票のほか、生活習慣の問診、運動に関する問診、過去の栄養状態に関する問診への回答も求めた。 ■解析された一部の結果について 7381名について解析した。栄養調査群3702名のうち、健診受診者は1051名(28.4%)であり、対照群は3679名のうち1020名(27.7%)が受診していることがわかった。男女別に解析した結果、2群の受診率に有意差は認められなかったが、調査群の方が男性の受診割合は高い傾向が認められた。また、調査群において健診を受診せずに食事調査のみ回答があったのは517名(14.0%)であった。栄養調査を同時に行うことで受診率がわずかではあるが向上していること、特に男性で受診率が高いことがわかり、対象者の食習慣改善に対する意志が受診率の向上につながった可能性が示された。また、栄養調査のみ回答があった対象者もあり、結果として受診にはつながらなかったが、対象者は食事に対する関心が高いことが推察された。栄養や食生活改善と関連づけた受診勧奨を提案し、実施していくことは、受診率向上に向けた有効な手段の一つであると考えられ、このことは将来的な生活習慣病・糖尿病の予防活動につながると思われる。 さらに、次年度の特定健診結果との照合により、生活習慣病・糖尿病などに関連した食生活習慣や栄養が明らかになると考えている。単年度の結果では、若年期からの過体重が問題であることが示され、また本人の生活習慣改善の意志と実際の食生活との相違を正すことが、将来的な生活習慣病・糖尿病予防につながることなどが分かった。
|
Research Products
(2 results)