2013 Fiscal Year Research-status Report
食事からの抗酸化物質摂取総量の推算を可能とする食品の抗酸化能データベースの構築
Project/Area Number |
23700947
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
竹林 純 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 食品保健機能研究部食品分析研究室, 精度管理担当研究員(主任) (30421837)
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Keywords | 抗酸化物質 / データベース / 食品 / ORAC |
Research Abstract |
野菜・果物を中心とした食品に含まれる抗酸化物質は健康の維持・増進に大きく寄与することが期待されている。食品には多種類の抗酸化物質が含まれているが、「総量としてどの程度の抗酸化物質を摂取すれば健康を維持・増進できるか」について、現時点で確たる科学的根拠は得られていない。これまで研究代表者はORAC法を用い代表的な野菜・果物の抗酸化能を測定し、それらからの抗酸化物質一日摂取総量を推算してきた。本研究はそれをさらに発展させ、野菜・果物以外の食品を含む食事全体からの抗酸化物質摂取総量の推算を可能とするため、「食品の抗酸化能データベース」を構築することを目的とする。 4年計画の3年目である当該年度は、種々の食品の抗酸化能を測定しデータベースの拡充を行った。しかし、まだ全食品群を網羅できていないため、次年度も引き続き食品の抗酸化能測定を実施する予定である。また、調理が食品の抗酸化能に及ぼす影響について検討した結果、抗酸化能が増加する場合と減少する場合が認められた。これは加熱等により、抗酸化物質が分解・流出して失われるだけでなく、新たな抗酸化物質が生成する可能性を示唆していると考えらえた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1年目に、抗酸化能の測定方法として用いるORAC法に再現性に関する問題点があることが明らかとなり、その原因究明および改良を行った。そのため、当初の研究計画より全体的にやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画では、1~3年目で、抗酸化能データベースに収載する食品の抗酸化能データを全て収集する予定であったが、研究がやや遅れており、まだ全食品群を網羅できていない。そのため、最終年度である4年目もデータの収集を行い、データベースの拡充を図る予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1年目に、抗酸化能の測定方法として用いるORAC法に再現性に関する問題点があることが明らかとなり、その原因究明および改良を行った。そのため、当初の研究計画より全体的にやや遅れたため、次年度使用額が生じた。 研究の遅延を挽回すべく、最終年度である4年目も食品の抗酸化能データの収集を行い、データベースの拡充を図るため使用する予定である。
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