2012 Fiscal Year Annual Research Report
食事教育コンテンツを用いた生活習慣改善のための行動変容促進に関する研究
Project/Area Number |
23700948
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Research Institution | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
Principal Investigator |
谷 昇子 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (70553072)
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Keywords | 食事教育 / 生活習慣改善 / 行動変容 / 循環器疾患 / 情報システム |
Research Abstract |
本研究では、循環器疾患の予防をめざした自発的な生活習慣改善のため、写真画像の効果に着目した食事教育コンテンツを用いて患者の意識を高めることで、行動変容の促進を支援することができるシステムの構築を目的とした。構築したシステムは、患者側の入力端末、医療機関側のWebサーバ、医師側のパーソナルコンピュータによって構成される。 JSP(JavaServer Pages)技術を使用して、23年度では(1)食事記録コンテンツと(2)食事教育コンテンツの機能を中心に実装した。(1)では、記録方法としてメニュー選択方式を採用し、一汁山菜の考えに沿って、大分類→中分類→メニュー(例:主菜→魚料理→鮭の塩焼き)の手順で絞り込むプログラムを作成した。摂取した料理の1人分の標準的なエネルギー量と補正情報を記録することで、煩雑となりやすい食事情報の入力操作の簡便化をはかった。(2)では、フードモデルの画像情報を専用のオンラインデータベース(DB)に登録して、ブラウザ上からいつでも視覚的に食品量の目安を確認できるように工夫した。DBの管理にはMySQLを利用し、JSPと連携して、フードモデル画像、食品名、正味量が参照できるプログラムを作成した。 24年度では、Microsoft ExcelのVBA(Visual Basic for Applications)を使用して、(3)摂取熱量算出コンテンツの機能を実装した。簡単なボタン操作で食事毎の摂取熱量および一日の総摂取熱量を算出し、(1)による食事記録の内容と合わせて、参照フォーム上に結果が反映できるプログラムの作成を行った。参照フォームは、主食、主菜、副菜などの提示を分かりやするために色分けされた6つの領域を含む。 システムの評価には至らなかったが、医師からの意見聴取では、構築したシステムの枠組みが心不全患者の自己管理に応用できることが期待された。
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Research Products
(2 results)