2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700961
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
濱田 栄作 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (20413718)
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Keywords | 科学教育 / エネルギー・粒子概念 |
Research Abstract |
現行の学習指導要領「理科」では,「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」を科学の基本的概念の柱に据え,小・中・高を通じた内容の構造化を図っているが,これらの概念は独立するものではなく,相互に結びつく必要もある。本研究では,電磁気と原子・分子の分野について,視覚的に現象を確認でき,「エネルギー」概念と「粒子」概念を結びつけた学習が可能になる教材を開発した。 前年度は,荷電粒子(電子)を視覚的に観察するために,高真空度の観察チャンバー内で,電子発生(電子銃)とその運動を制御するシステムを開発した。今年度は,これらのシステムについて,生徒・学生が積極的に関与できるために,自作可能な部品を多く取り入れた。また,作業性を考慮し,大型の真空観察チャンバーを導入した。これにより,荷電粒子の電磁気的な振る舞いや,電極の印加電圧を調整することで,エネルギーに関する知識を習得できる教材となっている。さらに,本システムに,アインシュタインの光量子仮説の学習が可能となる教材として,光電子観察システムを追加した。光源には,紫外光(240 nm)を利用し,ターゲットには,荷電粒子の輸送とシステムを共有するため,メッシュ状のタングステンを採用した。光源の入射エネルギーとタングステンの仕事関数を考慮すると,光電子がターゲットから放出していると思われるが,光電子の観察に用いた蛍光板でのシンチレーション光が非常に微弱であったので,肉眼で観察することはできなかった。今後,マイクロチャンネルプレートの導入や,スピンサリスコープでの観察法を応用し,光電子の可視化に取り組む予定である。
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Research Products
(1 results)