2012 Fiscal Year Research-status Report
ディジタルファブリケーションによる次世代型ものづくり教育カリキュラムの開発
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23700973
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森 秀樹 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (30527776)
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Keywords | 米国 / ものづくり教育 / プログラミング / ロボットづくり / 小学校授業実践 |
Research Abstract |
H24年度は、第1にH23年度に行った小学校での次世代ものづくり教育実践の評価、分析とまとめ、第2に新しいものづくりツールの開発、そして、第3にものづくり学習環境のデザインと実験の大きく3つの事柄について研究を進めた。 H23年度に奈良女子大学附属小学校にて小型プログラマブルコンピュータ「クリケット」を使って行った34時間の授業実践について評価と分析を行い、論文発表した。本実践では、特に児童の振り返りシートとレポートに着目し、 その記述の分析から児童の学びについて評価を行った。また、同実践についてクリケットの開発を行ったマサチューセッツ工科大学メディアラボの開発チームと本実践評価に関する議論を進めた。 また上記の実践などの反省から、コンピュータを用いずに簡易にプログラミング制御できるものづくりツールの開発を行った。同ツールは、ボタン操作だけで接続するモータやライトなどの、オン・オフをプログラミング制御することが可能である。小学校低学年や、コンピュータを使ったものづくりの入門用としての利用を想定しており、H25年3月末に実施した小学生向けの同ツールを使ったワークショップでは、様々な作品への応用が見られた。また、小学校理科カリキュラムでの活用(小学校3年:電池と豆電球 など)についても検討をすすめた。 最後に、埋め込み型コンピュータ以外にも、新しいものづくりツールの活用として、安価になりつつある3Dプリンター、レーザーカッター、カッティングマシン、CNCなどの機材と、小学生でも容易に操作できる3D CADソフトウェアなどを用いて、小学生(小学校)向けの次世代ものづくり学習環境(小学生版ファブラボ)のデザインと、各ツールを使った実験を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H24年度は、次世代ものづくりカリキュラムの開発に向けて、その基盤となるH23年度に実践したものづくり授業カリキュラムの評価・分析を行った。また同実践を元に、小学生向けのディジタルファブリケーションのための各種ツール(埋め込み型コンピュータ、3Dプリンター、レザーカッターなど)の実験と試作までを完了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度は、各種ディジタルファブリケーションを用いて、小学生向けのワークショップや学校での授業実践を継続し、様々なワークショップや授業カリキュラムの開発を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度に継続して実施するものづくりワークショップや授業の実践とその記録のための部材・機材費、および研究成果発表のための出張費として、研究費を使用する計画である。
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Research Products
(2 results)