2013 Fiscal Year Annual Research Report
テスト観に基づくmラーニング機能を構築したブレンディッドラーニングの開発と評価
Project/Area Number |
23700979
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
北澤 武 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80453033)
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Keywords | ブレンディッドラーニング / mラーニング / テスト観 / モチベーション / テスト接近・回避傾向 / タブレット端末 |
Research Abstract |
本研究では、前年度の知見をもとに、大学の情報基礎科目を対象としたブレンディッドラーニング環境にスマートフォンやタブレット端末のモバイル端末を対象としたmラーニングとしての小テスト配信システム(以下、テスト配信システム)を開発し、評価を行った。評価の観点として、大学生のテスト接近・回避傾向(鈴木 2011)に着目し、配信された小テストに対するモチベーションや知識定着度について分析を行った。 具体的には、授業時間外に小テストを実施する場面を想定し、動機づけや正答率などに影響を与える出題形式や出題方法について、大学生のテスト接近・回避傾向を考慮しながら追究した。第一に、多肢選択問題(20問)を出題し、正答率や取り組むのに最適な問題数などについて、スマートフォンとタブレット端末の差異を分析した。第二に、多肢選択、穴埋め、多肢選択と穴埋めの混合の異なる出題形式をタブレット端末で出題し、動機づけや正答率などの差異を分析した。第三に、スマートフォンによる小テストの出題方法を「全問表示」群と「一問一答」群に分け、動機づけや正答率などについて比較分析した。 この結果、小テストの正答率や動機づけについて、テスト接近・回避傾向や使用したモバイル端末に、ほとんど差異は認められなかったが、多肢選択と穴埋めの混合の出題形式が意欲や知識定着に関する認識が高く、全問表示による出題方法の正答率が一問一答よりも高いことなどが示唆された。
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