2012 Fiscal Year Annual Research Report
コンセプトマップの個別診断及び誤りの可視化シミュレーション学習支援システムの開発
Project/Area Number |
23700987
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
東本 崇仁 東京理科大学, 工学部, 助教 (10508435)
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Keywords | 教育工学 / 誤りの可視化 / コンセプトマップ / 知識の構造化 / 中学校生物 |
Research Abstract |
本研究は学習者に自己の知識状態を外化させることを目的としたコンセプトマップの構築による学習を支援した.コンセプトマップの構築することにより,領域の知識の構造化や自己の知識の内省による洗練化が行われていることが知られているが,初学者のコンセプトマップには誤りが含まれているために修正作業が必要である.しかし,知識状態の外化であるコンセプトマップは強い動機付けが行われないと修正されない.そこで,本研究では学習者にコンセプトマップを構築させ,誤っている場合は誤りの可視化を行うことで自発的な誤りの修正を促す支援システムを開発した. 平成23年度は,実際に中学校植物領域において取扱うべき重要概念を限定した.その後,どのような誤りが生起するかを予備調査により明らかにした.予備調査の結果に基づいて概念間の関係を規定するモデルを構築した.さらに,モデルに対して正常な植物の成長過程と誤った場合の成長過程についてモデル化を行い,両モデルに基づいたシステムを構築した.システムはActionScriptを用いて開発され,Webシステムとして動作している.本年度は現職の中学校教諭と繰り返し討論を行い,現場で使えるレベルまでシステムを洗練させた. 平成24年度は,洗練されたシステムを現場で運用すべく現職の中学校教諭と日程を調整した.その後,千葉の中学校1年生1クラス2年生1クラスで実践し,学生が積極的にシステムを活用していることを確認するとともに,植物の領域においてコンセプトマップを構築させるテストをシステム利用の前後で実施し,領域に対する知識が構造化されていることが確認された.本成果は国内では査読あり学術論文として掲載され,国外では査読あり国際会議において発表された.また,広島の中学校2クラスにおいても利用を行い,学生に受け入れられたことが確認された. ああああああああああ 仮書き
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Research Products
(4 results)