2013 Fiscal Year Annual Research Report
複合的表象手段によるe-ラーニングコンテンツ構成法の基礎的研究
Project/Area Number |
23700993
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Research Institution | Shizuoka Sangyo University |
Principal Investigator |
永田 奈央美 静岡産業大学, 情報学部, 講師 (50582293)
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Keywords | コンテンツ構成法 / eラーニング / 相乗効果 / コンテンツ分析手法 |
Research Abstract |
本研究は、複合的表象手段によるe-Learningコンテンツの構成法を探究することを目的として研究を遂行した。 23年度は、図と文章の意味的関係性によるコンテンツの分析法と構成法を検討した。フレームの中で用いられている図と文章に焦点を当て、コンテンツ特徴チャートを設計し、フレームの特徴による系列パターンとフレーム系列集合の構造パターンを抽出する手法を提案した。実験用コンテンツを開発・実践し、本手法の妥当性と有効性を検証し、提案した分析手法を自動化した。以上の研究成果を論文にまとめ、情報システム学会へ論文を投稿した。また、教育システム情報学会研究会、情報システム学会全国大会、国際会議IADIS-eLearning2012で研究発表をした。 24年度は、音声付加コンテンツの分析法と構成法の検討/動画を組み込んだ文脈構成法の検討を行い、文章と音声のシナジー効果を測定し、フレーム構造分析ツールを開発した。また、動画コンテンツの文脈位置効果を測定し、機能的文脈分析ツールを開発した。システム全体の枠組みが明確となったため、研究の成果を体系化し、教育システム情報学会研究会で研究発表を行った。 25年度は、データベースの構築を行い、知識の共有・再利用の仕組みを検討した。前年度までに得られた知見と設計書を基にデータベースを構築した。コンテンツ作成者間でコンテンツ構成の知識を共有し、コンテンツ開発される仕組みを検討した。これらの成果を踏まえ、本研究では、SNSを基盤としたe-Leaningコンテンツの分析手法について検討した。他者と他者とのコミュニケーションのやり取りを観察しながら、他者やコミュニティと自己との係わり合い方を判断し、学習する環境を考慮したコンテンツ構成法を見出した。本研究の成果は、情報システム学会、教育システム情報学会研究会、日本教育工学会全国大会で研究報告をした。
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