2012 Fiscal Year Annual Research Report
非アルコール性脂肪肝炎から肝癌発症機序の次世代シークエンサーを用いた解析
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23701082
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北本 卓也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定技術職員 (10456882)
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Keywords | 非アルコール性脂肪肝炎 / 次世代シークエンス / 異所性脂肪蓄積 |
Research Abstract |
392人の非アルコール性脂肪肝炎(NAFLD)患者イルミナチップで反応し、JSNPのデータベース(934人)をコントロールとし、ゲノムワイド相関解析(GWAS)を行った。P<10-5となったSNPについて、別の172人のNAFLDと1012人のコントロールでタイピングを行った。その結果、PNPLA3、SAMM50遺伝子、及びPARVB遺伝子のイントロン1を含む領域がP<10-9と有意差を認めた。PNPLA3領域に存在するrs738409がNAFLDと最も強く相関し、肝組織の脂肪蓄積やAST、ALTとも強い相関を示した。SAMM50遺伝子上のSNPは血清中性脂肪の低下や肝臓の線維化とともに増加するとされている血中フェリチン値やヒアルロン酸の値と強い相関を示した。PARVB遺伝子上のSNPは組織の線維化指数や、NAFLDの活動度の指標となるNASと強い相関を示した。以上より、この3個の遺伝子が、NAFLDの発症及び進行に関与していることを明らかにし、論文投稿した(印刷中)。肝癌を発症した症例はrs738409のリスクアレルとSAMM50遺伝子上のSNP、PARVB遺伝子上のSNPの重要なSNPでリスクアレルを2個有していた。GWASでNAFLDと強い相関を認められる領域が1ヵ所であったので、感受性領域であるPNPLA3領域(約150kb)に関して、19人のNAFLDと9人のコントロールでlong PCRを行い、増幅産物を次世代シークエンサーで解析した。新規の多型やvalidateされていない多型合わせて、数百カ所同定した。
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