2012 Fiscal Year Research-status Report
超微粒子DNA複合体による抗腫瘍免疫の惹起とその抗癌効果およびメカニズムの解析
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23701103
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
芳原 智恵子 大妻女子大学, 家政学部, 助手 (40597093)
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Keywords | 遺伝子治療 |
Research Abstract |
国際会議で1件(American Society of Gene & Cell Therapy 15th Annual Meeting;Philadelphia, Pennsylvania,USA,2012.5)、国内における学会では3件(第87回結核病学会総会:結核菌抗原タンパク遺伝子を用いた免疫治療-免疫賦活化機能とガン治療への応用-、第28回日本DDS学会:プロタミン/ヒアルロン酸高分子イオン複合体を用いたサイトカイン徐放システムの創成、アンチセンス・遺伝子・デリバリーシンポジウム2012:結核菌抗原遺伝子をコードしたプラスミド複合体の調製と動物臨床の応用)の発表を行い、いずれにおいても高い評価が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
我々は以前、生体内で高発現するプラスミド三元複合体の調製に成功した。今年度は様々なサイトカインをコードしたプラスミド複合体を調製し、担ガンモデルマウスに投与し、投与間隔や投与量などの最適条件を検討した。 また、高い抗腫瘍免疫を引き出すためには、腫瘍細胞膜上に免疫原生の高いタンパクを提示させる事が有効ではないかと考え、各種の微生物抗原タンパクをコードしたプラスミドを作成し、その担ガンマウスにおける治癒効果を調べた。すると、免疫原性が高い結核菌抗原タンパクを導入したものでは、サイトカイン遺伝子の導入よりも明らかに高い治癒効果を示し、条件を詳細に調べる事で一部のマウスにおいては完治も見られた。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように、マウスの移植癌では非常に顕著な治癒効果が得られた。今後は、動物病院と連携し、イヌやネコなど中型動物における原発癌にも効果を持つか調べ、より治癒効果の高いシステムの開発を検討する予定である。さらに、病理組織の観察を行い、治癒メカニズムの解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・培養細胞用試薬(培地、血清、細胞溶解液)等:400,000 ・実験用動物:600,000 ・研究成果発表旅費 100,000
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Research Products
(5 results)