2011 Fiscal Year Research-status Report
既存の海洋観測プラットフォームを利用した海洋乱流の簡易計測システムの構築
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23710002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長澤 真樹 東京大学, 大気海洋研究所, 技術職員 (60447448)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 乱流計測 |
Research Abstract |
(1)学術研究船淡青丸によるKT-11-5次航海(2011/4/13-22 遠州灘、房総沖)、KT-11-23次航海(2011/9/18-30、南西諸島周辺)および、ロシア船ゴルディエンコ号による航海(2011/7/25-8/22、オホーツク海)において、自己記録式の乱流計(Microrider6000 以下MR)を一般的な観測プラットフォーム(CTD架台)に取り付け観測を行い、乱流観測データを取得した。KT-11-5次航海およびゴルティエンコ号航海においては、同時にケーブル式乱流計(VMP2000、VMP500)による観測も行いMRによる観測と比較するための乱流観測データを取得した。(2) 研究協力者である東京大学大気海洋研究所の安田一郎教授の研究グループがGlider(自己航行型の鉛直プロファイラ―)を導入したことを受けて、GliderにMRを搭載し観測を行う方法について、Gliderの製造元であるWebb research社(米国マサチューセッツ州)に出向いて、Webb research社の技術者、およびMRの製造元Rockland社の技術者と打ち合わせを行い、平成24年度初頭のKT-12-5次航海(2012.4/9-4/16)で使用するための機器の調整を行った。(3)平成23年度までに蓄積されてきたMRおよびVMP2000、VMP500のデータの整理を進めるとともに、乱流計により計測される水温・塩分の微細構造より乱流強度を見積もるためのアルゴリズムについてRockland社の協力のもと開発中である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者である東京大学大気海洋研究所の安田一郎教授の研究グループがGlider(自己航行型の鉛直プロファイラ―)を導入したことにより、GliderにMRを搭載してのデータ取得の機会に恵まれた。このため、観測及び、観測実施のための準備に当初の予定より時間を費やしてしまったため、プログラム開発のための時間が取れなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画のCTD架台にMRを搭載してのデータの取得と並行し、GliderにMRを取り付けてのデータ取得も行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今後GliderにMRを搭載し観測を行っていく際、回収時に乱流センサーを破損してしまう可能性が高い。次年度には23年度の研究費を繰越し、乱流センサー(シアープローブセンサー×4本、Fpo-7センサー×4本)を購入する。23年度の破損センサー修理費については研究協力者である安田一郎教授の経費より負担していただいた。
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