2012 Fiscal Year Annual Research Report
多重共鳴NMR法を用いた生体内化学反応プロセスの動的挙動解析
Project/Area Number |
23710268
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 久嗣 京都大学, 先端医工学研究ユニット, 助教 (80512764)
|
Keywords | 多重共鳴NMR / 分子プローブ / 代謝解析 / NMRイメージング / ケミカルバイオロジー / 安定同位元素集積化 |
Research Abstract |
1. ウラシル異化代謝反応の基質/代謝物選択的多重共鳴NMRモニタリング マウス肝臓組織抽出液中での13C/15Nラベル化ウラシルの異化代謝反応を多重共鳴NMR法により解析し、夾雑物下で基質(ウラシル)/代謝物(β-アラニン)選択的に追跡可能であることを明らかにした。さらに、マウス体内における臨床薬剤(ギメラシル)が異化代謝反応に及ぼす影響を多重共鳴NMR法により直接評価することに成功した。 2. 高感度多重共鳴NMR解析のための13C/15Nラベル化コリンポリマータグの開発 実験動物のMRイメージングへの展開が可能な高い選択性と高い感度を有する革新的分子プローブとして、13C核, 15N核を集積化した生体適合性高分子タグ(13C/15Nラベル化コリンポリマータグ)の開発に成功した。本ポリマータグは、ポリマー化によりポリマータグ基準の1H-13C-15N 三重共鳴シグナル感度がnMオーダーに達すること、二重共鳴で問題となる内在性ノイズシグナルが完全に抑制できることなどを明らかにした。また、上述のポリマータグを用いて乳癌特異的抗Her2部分抗体を修飾することに成功した。 3.ラベル化コリンポリマータグの多重磁気共鳴画像化 多重共鳴NMR法を多重磁気共鳴画像化法へと応用することに成功した。溶液レベル(in vitro)、組織レベル(ex vivo)、さらに動物レベル(in vivo)において、ラベル化コリンポリマータグの多重磁気共鳴画像化が可能であることを明らかにした。詳細は投稿中である。
|
Research Products
(13 results)
-
-
[Journal Article] Substrate/Product-Targeted NMR Monitoring of Pyrimidine Catabolism and Its Inhibition by a Clinical Drug2012
Author(s)
Yamada, H.; Mizusawa, K.; Igarashi, R.; Tochio, H.; Shirakawa, M.; Tabata, Y.; Kimura, Y.; Kondo, T.; Aoyama, Y.; Sando, S
-
Journal Title
ACS Chem. Biol.
Volume: 7
Pages: 535-542
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Triple resonance NMR in application to in situ monitoring of targeted metabolic reaction and its inhibition by a clinical drug2012
Author(s)
Yamada, H.; Mizusawa, K.; Igarashi, R.; Tochio, H.; Shirakawa, M.; Tabata, Y.; Kimura, Y.; Kondo, T.; Aoyama, Y.; Sando, S.
Organizer
244th ACS National Meeting
Place of Presentation
Philadelphia, PA
Year and Date
2012-08-21
-
-
-