2013 Fiscal Year Annual Research Report
ポルトガル語史料を用いたアフリカにおけるキャッサバの普及に関する歴史学研究
Project/Area Number |
23710294
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
石川 博樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40552378)
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Keywords | アフリカ / 歴史 / 農作物 / キャッサバ / ポルトガル / アンゴラ |
Research Abstract |
南米大陸原産の農作物キャッサバは、アフリカ大陸の広大な領域で栽培され、多数の人口を養う重要な主食用農作物となっている。西アフリカ、東アフリカにおいては、英仏による植民地支配期にキャッサバの栽培や利用に関する研究が行われ、その普及に関する歴 史学研究も進んでいる。アフリカ中央部では、現在のコンゴ民主共和国の領域について、ベルギーによる植民地支配期以降を主たる対象とした研究が行われている。しかしその他の地域・時代については研究が進展しているとは言い難い。その一因はこの地域に関するポルトガル史料が十分に活用されていないことにある。本研究の目的は、各種のポルトガル語史料に含まれるキャッサバに関する情報を収集し、それらに基づいてアフリカ中央部におけるキャッサバの普及過程について解明することである。 平成25年度は、平成24年度に引き続き関連史料および参照文献の調査と収集を進めた。ポルトガルにおいては、リスボン国立図書館においてポルトガル植民地期アンゴラの農業関連文献を調査した。また国内ではアフリカ関係研究文献を豊富に所蔵している国立民族学博物館において調査を実施し、関連史料・参照文献の収集を行った。それとともに平成23年度および平成24年度中に入手した『アンゴラ農業統計』の内容分析を進めた。
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