2013 Fiscal Year Research-status Report
新たなライフスタイル探求のための、男性性の文化変容に関する国際比較社会学的研究
Project/Area Number |
23710319
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
辻 泉 中央大学, 文学部, 教授 (00368846)
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Keywords | 男性雑誌 / ファッション・ライフスタイル誌 / 内容分析 / インタビュー / 男性性 / ドイツ社会 / 国際比較 / 対人コミュニケーション |
Research Abstract |
平成25年度は、雑誌バックナンバー(男性向けファッション誌・ライフスタイル誌を中心に、女性向けファッション誌・ライフスタイル誌についても)の内容分析を中心にしつつ、研究成果のとりまとめを主として行ってきた。 その中で、これまでの年度においては、相対的に個別の対象として取り上げ、分析を行ってきた、これら二種のファション誌・ライフスタイル誌が、互いにかなり関連の強いものであること、また内容分析に加えて、実際の読者であったり、あるいは広く若年層を対象とした、対人コミュニケーションに関する実証的調査の結果および理論的な検討も加える必要のあること、などが明らかになった。 そこで、こうした視点から、これまでの研究成果をまとめ上げていくと共に、国際的な比較研究を行ってきた本研究にふさわしいアウトプットとすべく、ドイツ在住の研究者とも緊密に連携を取りながら、英語論文などの国際的な発表の機会を探ると共に、そうした成果物の作成にあたってきた。 しかしながら、こうした応用的な展開、および海外との連携には、予想以上の時間と手間がかかることとなり、また英語での論文執筆においても、本文や図表の作成などに、これまた予想以上の時間と手間を取られることとなった。 このため、残念ながら、当初予定していた3年間では研究を終えることができなかったが、引き続きもう一年間延長し、国際的なアウトプットを出すことで、本研究の有終の美を飾りたいと考えている次第である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的なデータについては、ほぼ得ることはできてきており、この点では順調に達成してきているといえる。 ただ、英語論文などの国際的な成果物を出す、という点が達成できておらず、この点は、ドイツ在住の研究者との、緊密な連携を取るにあたって、予想以上の時間と手間がかかったことや、また英語での論文執筆においても、本文や図表の作成などに、これまた予想以上の時間と手間を取られたことなどが原因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、これまでの成果をまとめあげた論文を、(できれば複数)執筆し、研究のまとめとする予定である。また本研究が、国際的な比較研究であるということにも鑑みて、可能な限り、英語で論文を執筆し、広くグローバルに成果が公表されるように努める予定である。 そのため、必要となる費用としては、外部業者への英文校正作業の委託料、論文執筆に必要な研究資料やパソコンソフトに関する費用、および研究者間の交流に関する費用(学会参加のための旅費)などが見込まれる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、雑誌バックナンバーの内容分析を中心にしつつ、研究成果を取りまとめてきた。その際、女性向け雑誌の影響の大きさ、対人コミュニケーション分析の重要性が明らかになり、こうした分析も展開すると共に、日独比較についても現地の研究者と連絡を取りながらまとめてきたが、こうした応用的な展開および海外との連携に予想以上に時間がとられ、さらにそれを英語論文にまとめる作業に時間を要することとなった。 よって、次年度使用額が生じてしまったのは、主として、こうした成果物を取りまとめるのに必要と思われていた費用である。 主として、成果を英語などの複数の論文にまとめ上げるための費用がかかる予定である(外部業者への、英文校正作業の委託料など)。 またその際に必要となる研究資料や補助的なパソコンソフトなどの費用、および研究者間の交流に関する費用(学会参加のための旅費)なども一部かかる予定である。
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