• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

狂歌書目総覧の作成

Research Project

Project/Area Number 23720118
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

小林 ふみ子  法政大学, 文学部, 准教授 (00386335)

Keywords狂歌本 / 目録
Research Abstract

当初予定していた大阪の個人文庫(茶梅亭文庫)については、ご家族の健康問題により訪問・目録作りそのものが困難な見通しとなっており、当面改善のめどは立ちそうにない状況である。今は茶梅亭文庫蔵本の目録はほぼ断念し、対象を江戸狂歌に絞って書目総覧を完成することをめざし、その範囲で茶梅亭文庫の蔵本データおよび文庫主のこれまでの狂歌本書誌研究の蓄積の協力を仰ぐというかたちで合意し、データの整備を進めている。
狂歌本の書誌調査の過程で得られた研究成果として、昨年の実績として報告した、従来刊年未定であった北斎画の狂歌絵本『絵本隅田川両岸一覧』の刊行時期をめぐる新知見についての成果は出版社の都合で刊行が遅れているが、本年の同様の成果として喜多川歌麿画の狂歌絵本『潮干のつと』の成立について、従来説よりも2年早い制作の開始の可能性を指摘した(狂歌絵本『潮干のつと』)。また浅草連の出版活動についての研究を進めており、従来見過ごされてきた作も含め各作品の刊年を精査して報告する予定である(7月刊の論文)。これらは一つ一つは目録化においては新たな作品の発掘、刊年の訂正などと小さな成果であるが、狂歌研究だけでなく、美術史・絵本研究上でも重視されている作品を含み、研究自体の意義は小さいものではないと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初計画で中心的な課題であった文庫が事情により調査できないという事態が発生しているのは上記の通りであり、研究計画自体をかなやむをえずり縮小して進行している。
縮小した計画を遂行できるよう残り2年で努めたい。

Strategy for Future Research Activity

現在進めている江戸狂歌(天明狂歌)の書誌データの整備を進行する。今年度中に一定程度(目標を文化年間までとする)一定の見通しを立て、データの不足している部分を明らかにする。
書誌データの整備の見通しが立ったところで、書誌データの確認作業に着手する。関東近郊の所蔵機関および、遠隔地でも大規模なコレクションを所有するところ一カ所程度集中して調査し、確認作業に充てることとする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

随時、新出の作品を中心に狂歌本の購入に充てる。
また遠隔地の狂歌本大型コレクションの集中的な調査を予定するため、一定程度を旅費に充当する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 北斎画『絵本隅田川両岸一覧』の刊年をめぐって2013

    • Author(s)
      小林ふみ子
    • Journal Title

      詩歌とイメージ(勉誠出版)

      Volume: 単行本 Pages: 未定

  • [Journal Article] 大田南畝晩年の狂歌2012

    • Author(s)
      小林ふみ子
    • Journal Title

      日本文学誌要

      Volume: 86 Pages: 24-31

  • [Journal Article] 狂歌絵本『潮干のつと』2012

    • Author(s)
      小林ふみ子
    • Journal Title

      鳥獣虫魚の文学史 日本古典の自然観(三弥井書店)

      Volume: 4(魚の巻) Pages: 315-329

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi