2011 Fiscal Year Research-status Report
合衆国建国期における自然誌と文化的独立の展開:アメリカ学術協会機関誌を中心に
Project/Area Number |
23720146
|
Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
佐藤 憲一 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 講師 (80548355)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | トランスアトランティック / 文化的独立 |
Research Abstract |
勤務校多忙のため、当初予定してた国外における資料収集は実現できなかったものの、国内においてアメリカ合衆国の「文化的独立」に関する一次資料の分析、収集、整理にあたった。これまでに集積した資料を精査することにより、当研究が依って立つ理論的基礎の構築に寄与できたと考えられる。なお、British LibraryやLibrary Oof Congressは、今日多くの資料が電子化されているため、国内においても効率よく資料の収集に参与できたことを付記しておく。合衆国の「文化的独立」に関連する二次資料の収集は、順調にすすんでいる。書籍に関しては、勤務校における架蔵状況が極めて劣悪なため、設備備品費を活用して系統的に蒐集した。また、論文に関しては、他機関から複写を取り寄せる手間を省くため、学術文献データベースのアクセス権を購入することで、効率よく調査、収集を進めることができた。また、「文化的独立」に関する一次資料および二次資料に関しては、19世紀前半までの時期に発掘・調査・分析の範囲を広 げ、当研究の成果を「アメリカンルネサンス」期の研究に発展的に接ぎ木する環境を整えている。具体的には、American LiteratureやAmerican Literary History, Early American Literatureなどといった当該分野における権威的な学術ジャーナルを網羅的に読破し、関連する先行研究の収集と選別に努めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記「研究実績の概要」で説明した通り、研究は概ね順調に進んでいる。しかし、当該年次は理論的基盤の整理につながる資料収集と分類に多くの時間と労力を費やしたため、論文の執筆や研究発表がままならなかった点は、反省すべきであると認識している。
|
Strategy for Future Research Activity |
基本的に前年度から大幅な変更はなし。ただし、必要に応じて微細な方向転換をすることは厭わない。具体的には次の3つの作業に従事したい:1)合衆国に赴き、前年度からの作業を継続的に推進する。その過程で、必要が生じた場合、合衆国以外においても現地調査を 実施する。(2)合衆国の「文化的独立」に関連する二次資料を収集する。書籍に関しては、設備備品費を活用して系統的に蒐集 する。また、論文に関しては、他機関から複写を取り寄せる手間を省くため、学術文献データベースJSTORのアクセス権を購入す る。(3)「文化的独立」に関する一次資料および二次資料に関しては、19世紀前半、までの時期に発掘・調査・分析の範囲を広 げ、当研究の成果を「アメリカンルネサンス」期の研究に発展的に接ぎ木する環境を整える。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
以下の4項目を中心に使用してゆきたい:(1)資料調査や学会参加のための旅費(2)資料収集のための費用(文献複写費、書籍購入費)(3)学術ジャーナルの購読費(含電子ジャーナル)(4)消耗備品の購入費
|