2013 Fiscal Year Research-status Report
合衆国建国期における自然誌と文化的独立の展開:アメリカ学術協会機関誌を中心に
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23720146
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
佐藤 憲一 東京理科大学, 理工学部, 講師 (80548355)
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Keywords | トランスアトランティック / 植民地期アメリカ文学 / アメリカ学術協会 |
Research Abstract |
25年9月に、合衆国公文書館および議会図書館において、資料調査を行った。そこでは、①合衆国の文化的独立に関する1次資料、および、②当該テーマにかかわる2次資料(論文・書籍)を網羅的に収集することに成功した。また、現地における専門家との会合において、当研究テーマに関する様々な知見を得ることができた。 帰国後は、発掘資料の分析、精査、および体系化に努めつつ、前年度までの研究成果との統合を試みた。その成果の一部は、同年10月に明治学院大学で開催された日本アメリカ文学会全国大会のシンポジウムにおいて発表された。 上記資料調査および研究発表から得られた成果を鑑みると、当該研究テーマの更なる発展が予期されたため、研究期間を1年延長し、継続して資料の分析、精査、および体系化に努めることとした。具体的には、当研究は当初、その対象地域をニューイングランドに限定していたが、これをニューヨークまで拡大し、当地における文化的独立の諸相に注目することで、さらに俯瞰的に当時の状況を跡付けることが可能となると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
上記「研究概要」の実績で述べたとおり、25年9月の資料調査および10月の研究発表により、当研究は予想以上の進展を遂げた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も合衆国(ワシントンDC および ニューヨーク)での資料収集を予定している。また、これまでの研究成果を有機的に関連付け、体系的かつ俯瞰的な視点から、合衆国における文化的独立の諸相について、明らかにしてゆきたい。なお、当研究成果は、本年度に出版が予定されている単著にその一部がまとめられる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
新規発掘資料の精査にともなう研究計画の大幅な進展に伴い、予定されていた調査をいったん中止し、1年研究期間を延長するなかで、あらたな調査に従事することとしたため。 現地資料調査、収集、および、研究の進捗に伴う各種経費。
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