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2012 Fiscal Year Research-status Report

英国における「コリンナ」の系譜と女性セレブリティに関する研究

Research Project

Project/Area Number 23720157
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

皆本 智美  摂南大学, 外国語学部, 准教授 (20441107)

Keywordsイギリス / 英国 / 女性学
Research Abstract

本研究は、フランスの小説『コリンナ』に対し英国作家が示した様々な反応を読み解くことにより、当時の「公共圏」をめぐるジェンダーの問題を解明する一助となることを目的としており、本年度はブロンテ、ジェイン・オースティン、ジューズベリー姉妹に注目して研究を行った。研究計画として、本年は主に1820年代から1830年代にかけて英国女性に人気を博したリテラリー・アニュアルを分析することを予定していたので、2013年3月に渡欧して資料収集・分析に着手したところ、研究計画対象に加えてジューズベリー姉妹が果たした役割を発見できたことは大きな収穫であった。ジューズベリー姉妹は本研究が対象とする時代に活躍し、まさに女性の「公共圏」進出をめぐる問題を体現したような存在であることが判明した。ジューズベリー姉妹に関しては来年度も研究を継続し、詳細な分析を行った上で、順次成果を発表する予定である。その他の実績としては、前年度から継続して行っていたブランウェル・ブロンテに関する研究を論文「ブランウェル・ブロンテの『キャロライン』」に発表した。また本研究に関する調査で得られた知見を、「ジェイン・オースティンが生きていた頃の時代背景」として『あらすじで読むジェイン・オースティンの小説』(大阪教育図書)の中に発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は2012年夏季に勤務先で海外研修の引率を担当したため、2012年度秋までは計画段階で行う予定だった資料収集・調査が進展しなかったが、予定していた現地調査を2013年3月に行うことができたので、現時点での研究は滞りなく進展している。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度に『コリンナ』から直接的な影響を受けた作家として新たにジューズベリー姉妹が果たした役割を調査する必要性が判明したため、平成25年度はジューズベリー姉妹を中心に研究を進める。ジューズベリー姉妹や女性の「公共圏」をめぐる問題を研究するにあたり、当時の著名な女性の代表格であった女優という職業、ひいては演劇・舞台産業についての研究が欠かせないため、平成25年度の現地調査では、19世紀初期の演劇・舞台に関しても可能な限り調査を進める。また平成25年度は本研究の最終年度に当たるので、研究成果を学会等の場で発表することを目指す。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度と同様に、まず日本において本研究に必要な文献・資料を調査し、取り寄せることが可能なものについては取り寄せることを第一選択とするが、現地調査が必要なものについては平成25年8月and/or平成26年3月に現地調査を実施する。研究費はそのための旅費に充当するほか、必要な文献資料の購入・複写費用に充当する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ブランウェル・ブロンテの「キャロライン」2012

    • Author(s)
      皆本智美
    • Journal Title

      Setsunan Journal of English Education

      Volume: 6 Pages: 91-108

  • [Book] あらすじで読むジェイン・オースティンの小説2012

    • Author(s)
      皆本智美
    • Total Pages
      12
    • Publisher
      大阪教育図書株式会社

URL: 

Published: 2014-07-24  

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