• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

平安期日本語主語標示の形態論的研究

Research Project

Project/Area Number 23720227
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

高山 道代  宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (70451705)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords動詞述語文 / 形容詞述語文 / 名詞句構造 / 名詞の形態 / 主語標示
Research Abstract

本研究は平安期日本語の主語標示について、諸形態のになう機能上の差異をあきらかにするとともに、文の種類と主語標示形態との関係をさぐることを目標としている。具体的には、これまですすめてきた動詞述語文における諸形態の主語標示についての研究をふまえ、形容詞述語文において各形態(名詞-φ、名詞-ノ、名詞-ガ)のになう主語標示機能について記述的研究をすすめること、さらに、名詞-ハの主語標示機能についても先行研究をふまえながら記述研究をすすめて主語標示各形態との対照分析をおこない、諸形態の機能上の差異を捉えることを目標としている。 本年度の研究成果としては、まずはじめに、基礎的調査・記述をはじめるにあたって研究の方向性および問題点を明確にするために、これまですすめてきた動詞述語文における主語標示と対象語標示の関係性について整理し、研究会での発表をおこなった。続いて、関連領域の先行研究の収集および整理をおこないながら、並行して、形容詞述語文の主語標示の調査をはじめた。その過程において、主語標示機能をになう名詞-ハの用法についての調査も他の主語標示形態に関する調査と平行しておこなう必要が生じたため、最終的な段階でおこなう予定であった名詞-ハのになう主語標示機能についての調査を先行させておこなうこととした。現在、源氏物語をテキストに、動詞述語文において主語標示機能をになう名詞-ハの用法についての基礎的調査をすすめている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

主な要因として、基礎的な調査をはじめるまえに、これまでの研究成果について整理し、発表をおこなったこと、また、形容詞述語文における主語標示機能に関する調査をはじめるまえに動詞述語文において名詞-ハのになう主語標示機能についての調査を先行させておこなう必要が生じたため、計画を修正し、後半に予定していた調査を早い段階からおこなうことにしたこと、などが挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

今後は現在すすめている調査を継続しつつ、動詞述語文における各種主語標示形態についての調査もすすめ、各形態のになう主語標示機能の差異について明らかにすることに重点をおいてとりくむ予定である。なお、本年度おこなう調査の結果については分析内容を整理したうえで論文として発表する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

概ね予定通りであるが、調査結果をデータ化する関係で若干人件費が必要となる。他の費用を削減することで工面したい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 古代日本語・主語の形態に関する一考察2011

    • Author(s)
      高山道代
    • Organizer
      類型学研究会
    • Place of Presentation
      京都大学
    • Year and Date
      2011年8月27日

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi