2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23720227
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
高山 道代 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (70451705)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 主語 / 形態 / 語彙 / 動詞述語文 |
Outline of Annual Research Achievements |
古代日本語の主語名詞のになう文法的意味を語彙・形態の両側面において記述し、形態間の機能上の差異を明らかにすることを研究目的とし、平安期文学作品をテキストとして調査をおこなった。当初は形容詞述語文における主語名詞の分析を研究対象とする予定で進めていたが、研究代表者がこれまでにおこなってきた動詞述語文における主語名詞の研究成果を整理する必要が生じ、動詞述語文についての研究成果を著書化(2014『平安期日本語の主体表現と客体表現』ひつじ書房)するにいたった。また、その過程において2013「平安期日本語の対象語表示の名詞-ヲ再考」(『外国文学』第62号)、2012「平安期日本語における感情的な状態をあらわす形容詞を述語とする文の対象語についての一考察」(『対照言語学研究』第22号)などの論文をまとめた。しかし、本研究当初の目的である形容詞述語文における主語名詞の分析については上記論文以外には成果をあげられておらず、課題を多く残している。
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Research Products
(1 results)