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2012 Fiscal Year Research-status Report

新聞アーカイブ・コーパスを用いた英語語義・語法研究手法の検討から研究実施まで

Research Project

Project/Area Number 23720255
Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

加野 まきみ  京都産業大学, 文化学部, 准教授 (90352492)

Keywords借用語 / 意味変化 / 語法変化 / コーパス / COCA / OED2
Research Abstract

平成24年度は新聞アーカイブ・コーパスを使用して,本格的な調査・研究を開始した.研究計画に挙げた調査可能なテーマのうち,「ある語が初めて紙面に登場してから現在に至るまでの語法・意味の変遷を探る.」を取り上げた.
まず,対象とする語彙の絞り込みを行った.今回は外国語からの借用語の語法・意味の変遷を探るため,該当する語彙の数をOED2を初めとする現有の大型辞書や新語辞典などの語源情報から概算し,検索語彙リストを作成した.辞書には登録されていない語彙についても,同様に以下のアーカイブによる分析ができるよう,これまでに現有コーパスから抽出されていた語彙についても検索の範囲を決定した.
さらに実際のデータ分析の前段階となる調査をOED2などの辞書を用いて行い,当該語彙についての情報を収集した.引用文での意味・用法をはじめ,語彙導入の区分(借用,頭字語,普通名詞化など),競合する同義語の有無,その他文法的・意味的記述より特徴的な点などを抽出し,データ分析の際に着眼するべき点として設定した.
そして,実際に対象語彙を検索し,データの収集を行った.一つのアーカイブから語の変遷をたどるもの,複数のアーカイブの比較をするものなど,出来る限りのパターンでデータを収集し,整理・保存していく.その際,調査対象となった語彙の中には,新聞アーカイブには出現しない語もあった.ジャーナリズムの英語には出現しない語でも,日常的に使用される認知度の高い語句があることに注意をし,そのような語については,ジャーナリズム以外の分野,例えば,小説や話し言葉を含むコーパス(BNCやCOCA)などで検索し,データを補った.その結果,これまでは明らかにできなかった,低頻度の借用語についてもデータを収集することができた.収集したデータは,量的・質的分析を行い,結果を発表した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本格的なデータ収集・分析の段階に入ったが,効率的なデータ収集と,有効な分析方法は未だ試行錯誤が続いている.一度方法が確立すれば,よりスムーズに多くのデータの処理ができ,様々な観点からの分析が行えるようになるが,もう少し時間が必要である.

Strategy for Future Research Activity

データ処理のための分析ツールの機能の検討・開発を進める.大規模な調査を始めると,膨大な量の結果データを入手することになるので,それらを処理する方法を確立させる.並べ替え,KWIC表示,コロケーションの計算,使用分野の特定など,効率よく行うためのツール開発が必要である.同時に各テーマの調査・研究を継続する.検索方法が確定し,分析ツールが実装されることで,語彙研究の準備が整う.その上で,下記研究テーマのうちからできるだけ多くを具体化させ,データの収集・分析を行う.テーマとしては以下のようなものが挙げられる.
・The TimesとNew York Timesを使い,英米ジャーナリズム英語を比較する.・The Timesの記事を利用して,新語の誕生から使用範囲の広がりを調査する.・現在同義語として共存している語彙が,これまでどのように使い分けられていたのか,歴史的に遡って調査する.・NewspaperARCHIVE.comを利用し,同時期の同種の記事における語彙使用の地域差の特徴を解明する.・新聞アーカイブの調査結果とジャーナリズム以外の言語使用域(例えば小説・話し言葉)を含むコーパスによる調査の結果を比較し,語彙使用の違いを探る.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

3月のスペイン出張の旅費が予想より押さえられたので,84,700の繰越金が出た.次年度はコーパスやアーカイブなどのデータ保存・分析のためのコンピュータ,ハードディスク,ソフトウェアなどの物品購入に250,000円,学会発表のための旅費・参加費に270,000円,データベース使用料などに60,000円使用する予定である.

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] The Implementation of a Reading while Listening Program for Japanese EFL Students2012

    • Author(s)
      Gobel P. & Kano M.
    • Journal Title

      Proceedings of World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications 2012

      Volume: 1 Pages: 2256-2261

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Implementing a Year-long Reading While Listening Program for Japanese University EFL Students2012

    • Author(s)
      Gobel, P. & Kano, M.
    • Journal Title

      Proceedings of the Fifteenth International CALL Conference

      Volume: 1 Pages: 247-252

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 英語になった日本語 コーパスで探ることばの変化2013

    • Author(s)
      加野まきみ
    • Organizer
      言語文化レトリック研究会
    • Place of Presentation
      大阪大学言語文化研究科
    • Year and Date
      20130320-20130320
  • [Presentation] Teachers’ Use of Technology at the University Level2012

    • Author(s)
      Gobel, P. & Kano, M.
    • Organizer
      GloCALL 2012
    • Place of Presentation
      中国北京外国語大学
    • Year and Date
      20121018-20121021

URL: 

Published: 2014-07-24  

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