2012 Fiscal Year Research-status Report
「アカデミック・ジャパニーズ」のための講義場面検索システム
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23720268
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
八重樫 理人 香川大学, 工学部, 講師 (30410848)
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Keywords | アカデミックジャパニーズ / 講義コンテンツ / メタデータ / 講義場面検索システム |
Research Abstract |
近年,日本語教育の分野では「アカデミック・ジャパニーズ」と称する,実際の大学等の「アカデミック」な場を想定した,通常の日本語学習とは性質の異なる教育活動が提唱されている.本研究では,応募者がこれまで実施してきた e ラーニングシステムに関する研究成果と,応募者が実践してきた予備教育プログラムにおける専門教育のための e ラーニング教材開発のノウハウを組み合わせ,専門日本語教育に実際の「アカデミックな場」を提供することが可能な,「アカデミック・ジャパニーズ」のための講義場面検索システムを開発する. 平成24年度は,平成23年度に実施した『検索対象となる講義コンテンツに付与するメタデータの生成方法』を利用した『(A)語彙学習支援機能』を開発した.『(A)語彙学習支援機能』については,トルコで開催された国際会議のITHET2012に採択され,発表をおこなった.また,『(A)語彙学習支援機能』を拡張し,検索履歴を取得する機能も実装した.検索履歴を取得することで,検索回数から教員が求める講義場面の情報を取得することが可能となった. 平成24年度の研究成果は,上記で述べたITHET2013だけでなく,映像情報メディア学会冬季大会,電気関係学会四国支部連合大会,教育システム情報学会などで発表をおこなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は『(A)語彙学習支援機能』を開発した.語彙学習支援機能によって検索された履歴情報を取得する機能も実装することができた.これによって,履歴を用いた学習支援システムを開発することができた.これについては教育システム情報学会で発表をおこない,有益なコメントを多数頂戴することができた. 平成24年度の成果は,教育システム情報学会の論文誌へ投稿することを予定しており,またITHET2013にも投稿を予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の成果をふまえ,システムの有効性について検証実験をおこなう.その成果を教育システム情報学会の論文誌や,ITHET2013で発表を予定している.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の今後の研究の推進方策で述べたとおり,索引システムが完成し,検索システムの開発を引き続きすすめている.これらのシステム開発に次年度予算を利用する. また,研究成果をまとめた論文が,国際会議ですでに採択されており,研究発表の旅費として支出を予定している
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Research Products
(6 results)