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2011 Fiscal Year Research-status Report

論理的文章作成のための「連文型」の研究

Research Project

Project/Area Number 23720273
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

宮澤 太聡  早稲田大学, 日本語教育研究科, 招聘研究員 (90579161)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords接続表現 / 文末表現 / 連文型 / 日本語学習者の文章の問題点 / 文章の「つながり」と「まとまり」
Research Abstract

留学生30万人計画が進められるなかで、今後さらに増加することが予想される留学生のアカデミックな場面での文章作成を支援する教材の作成を目指し、接続表現、指示表現、文末表現といった言語形式を中心に連文型の認定を行っている。例えば、さまざまな用法があるとされる文末表現ノダであるが、接続表現との共起によって、その用法が限定されることが明らかになった。具体的には、「つまり、~ノダ」は段落のまとめとして、「そして、~ノダ」は、新たな段落の開始として用いられる傾向があることが分析された。段落をまとめる形式といっても、ノダだけが担うわけではなく、ワケダ、トイウコトダなど、その他の文末表現があり、現在、そのまとめ方の異同について、分析をしている。上記のように、現在は、接続表現を中心に、指示表現、文末表現との共起関係から、文章の構造化に寄与する連文型を認定している状況である。 上記の分析と並行して、留学生の論理的文章を採集し、主に、文章の「つながり」「まとまり」にかかわる問題点を抽出し、パターン化することを目指しているが、震災の影響もあり、依頼できる学習者が少なく、現在は、パイロット調査で仮説を立てている段階である。現在、中国人学習者の論理的文章を分析しているが、もっとも大きな問題は、段落の始まりや終わりにそれらを明示する言語形式が現れないこと、また、段落と段落との関係を明示する言語形式が乏しく、文章に「つながり」「まとまり」が感じられないことである。段落内部に目を向けると、意味内容から、つながりを付けることは可能であるが、情報が羅列される印象で、内部の論理関係を表す言語形式にも乏しい。今後、さらに、調査人数を増やし、学習者の問題点のパターンを明らかにし、その解決方法を探っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

日本語の論理的文章の展開パターンの分析は、予定通りに進んでおり、研究成果の発表も終えているが、震災の影響があり、留学生の論理的文章の採集が、計画より遅れている。それにともない、留学生の論理的文章の分析も遅れている状況である。しかし、調査と分析にかかる費用を繰り越しているため、5月中に調査を行い、分析を開始することで、遅れを取り戻すことができると考える。

Strategy for Future Research Activity

留学生の論理的文章の採集を最優先事項とし、できるだけ早く、分析を行う。すでに、学習者への依頼を終えており、調査は可能な状況にあり、前年度の繰越金があるため、分析のアルバイターを増員し、分析期間の短縮を目指す。また、学習者のパイロット調査から、分析観点を絞ることができており、データを採集できれば、すぐに、分析が開始できる。 成果の発表に向け、それに合わせて、スケジュールを立て直しており、現在、遅延することなく、研究が進んでいる状況である。今後も、スケジュールの通りに研究を進めることを目指す。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前年度に行えなかった調査に200,000円、分析アルバイター2名に720,000円、国内成果発表費に100,000円、国外成果発表旅費に260,000円、その他、印刷費や通信費、学会参加費などに80,000円を使用する予定である。次いで、分析アルバイター作業用のPCを購入し、データ処理の作業効率を上げることを目指す。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 新書の文章における文末叙述表現と接続表現の共起関係2012

    • Author(s)
      宮澤 太聡
    • Organizer
      韓国日本学会
    • Place of Presentation
      韓国同徳女子大学
    • Year and Date
      2012年2月4日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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