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2012 Fiscal Year Research-status Report

第2言語音声習得における知覚と生成の問題:成人日本語学習者の外国人訛りを中心に

Research Project

Project/Area Number 23720286
Research InstitutionMatsuyama University

Principal Investigator

金 菊熙  松山大学, 人文学部, 准教授 (00599417)

Keywords第2言語(L2)習得 / L2音声の知覚と生成 / 外国人訛り / 成人学習者 / 発話模倣能力 / 日本語話者 / 中国語話者 / 韓国語話者
Research Abstract

本研究は、2010年度に公刊された学位論文のポスト実験を行うことを目的としている。先行研究から浮かび上がった諸課題について、新たな実験データをもって再検討を行い、先行研究で得られた結論の一般化および更なる知見を得ることを狙いとしている。この目的にそった実験および研究を進めるためにも、質の保たれた実験データ(音声発話データ及び被験者の学習背景聴取データ)の収集が不可欠である。そのため、3年間の研究期間を設け、何よりも実験データの質の確保を最優先し、集まったデータの編集および2次実験を行った後、結果の分析と考察に十分な時間をかけることを心がけている。
研究初年度(平成23年度)は、主に台湾における日本語学習者(外国語として日本語を学ぶ者)の発話データを集めたほか、国内では島根県と東京に在住する長期滞在者(生活言語として日本語を学ぶ者)の音声データ等を集めていた。昨年度に続いて2年目の今年も、日本に10年以上滞在している中国語母語話者および韓国語母語話者の発話データの録音と学習背景調査アンケートを行ってきた。7月の名古屋での実験のほか、東京、徳島、高知、そして愛媛在住の中国語・韓国語母語話者を対象に発話データを集めた。結果、国内で予定していた被験者の数の到達目標の8割程度のデータを集めることとなった。その傍ら、文献の収集にも励み、中国語話者の第2言語としての日本語習得に関連する学術論文や最新の文献図書等を参照することが出来た。
そのほか、8月には、名古屋大学で開かれた2012年日本語教育国際研究大会に参加し、昨年度の調査内容を交えて、本研究内容(先行研究)についてポスト発表を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究初年度の国外調査(主に台湾)に続いて、2年目の今年は国内でのデータ収集を中心に調査を進めてきた。その結果、国内で予定している被験者数の8割程度のデータを集めることが出来た。しかし、国内で長期間滞在している被験者(10年以上の日本滞在歴を持ち、一定の教育及び所得水準を有する、中国語・韓国語母語話者)に関しては、調査出張前の査定や質の管理等が容易ではなく、最終的に2次実験に用いる精選されたデータ数をそろえるためには、当初の目標値よりも多くの被験者の数(raw data)が必要になってくると考えている。

Strategy for Future Research Activity

2013年度は、中国の上海の2か所の大学と韓国のソウルと大田にある2か所の大学で、データ収集のための調査に出かける予定である。中国は、2度目ということもあって、すでに関係者および関係機関との交渉もだいぶ進んでおり、最終的には時期のみ(8月末か9月初)を計らっているところである。また、韓国においても、研究協力者の支援をうけ、今年度中(年度末を目途)にデータ収集が行えるようにしたいと考えている。データが揃い次第、編集作業を行い、2次実験を実施したいと考えている。一連の実験の結果をまとめ、来年度には関連学会および研究会での発表を行うほか、最終的には研究論文として成果をまとめたいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主に国外調査(中国、韓国)の旅費と治験者謝金に充てたいと考えている。そのほか、文献図書の購入および通信費(送料など)関連の雑費として一部を充てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 発話模倣能力とL2音声の 知覚と生成の関係

    • Author(s)
      金 菊熙
    • Organizer
      日本語教育国際研究大会 名古屋2012
    • Place of Presentation
      名古屋大学

URL: 

Published: 2014-07-24  

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