2012 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of Environment on L2 Motivation
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23720304
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
AUBREY Scott 関西学院大学, 言語教育研究センター, 講師 (40584115)
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Keywords | motivation / intercultural / EFL / language / diary / environment / international / English |
Research Abstract |
2012年1月の時点で本研究課題のデータ収集は終了している。本年度はデータの分析を行い、査読付の論文やカンファレンスでの発表を行うことで研究成果の発表を行った。国際的な大学および非国際的な大学の2つの大学で20人の学生から収集したオーディオ日記からなる量的データは、合計で1600分以上にも及んだ。これには2回にわたって実施したアンケートへの282件の回答が含まれている。 この調査から、大きく分けて4つの結果が導かれた。1つ目は、国際的な大学で英語を学んでいる日本人学生と非国際的な大学で英語を学んでいる日本人学生では、同じ構造方程式モデルから予測される意欲的学習行動を示すことが結論付けられた。2つ目は、モデル自体は国際的な大学で英語を学んでいる学生と非国際的な大学で英語を学んでいる学生の双方に適合していたが、モデルに含まれる変数が学生の意欲的学習行動に与える影響には大きな違いがあった。まず、異文化接触は、国際的な大学の学生に対してのみ彼らの国際的な姿勢に重大な影響を与える。また、間接的にではあるが確実に、意欲的学習行動にも重大な影響を及ぼしている。さらに、義務自己(L2 ought-to self)も、国際的な大学の学生に対してのみ意欲的学習行動に重大な影響を及ぼす。これらの結果は、質的データ、量的データの双方から裏付けられた。3つ目は、データ収集期間を通しての態度や意欲の変化には、学生の国際環境によって大きな差がないことがアンケート結果によって判明した。4つ目は、オーディオ日記という手法は、言語行動についてのデータ収集において有益で妥当な方法であると評価できた。 これらの結果は雑誌論文と図書および3件の学会において発表を行った。
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Research Products
(5 results)