2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23720331
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
星原 大輔 早稲田大学, 社会科学総合学術院, その他 (70454072)
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Keywords | 日本 |
Research Abstract |
1、江藤新平の言動や思想の一貫性と変化を考察するためには、江藤自身の史料を検討する事が第一義である。そのため、本研究課題において、原史料を所蔵している研究機関(国立国会図書館憲政資料室、で内庁書陵部、国立公文書館など)での史料調査は欠かせない。この他に、以下の場所へ出張調査を行なった。 (1)福岡県立図書館における郷土資料の閲覧を行ない、また福岡市総合図書館における「早川家資料」などの史料調査を再度行なった。ここで関連論文を見出したので、それらの複写を行なった(3月10日~12日)。 (2)鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託資料「玉里島津家文書」などの史料調査(江藤新平書翰の原本調査)を行ない、また鹿児島県立図書館の郷土史料の調査を行なった(3月13日~16日)。 2、江藤の言動が「岩倉、大久保、木戸ら維新政府の首脳からどのように評価されていたのか」を明らかにするためには、その周辺人物の史料を検討しなければならない。すでに翻刻活字化されている史料以外のものも検討する必要があるため、諸研究機関(国立国会図書館憲政資料室や国立公文書館、東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センターなど)に赴き史料調査を行なった。その上で、必要なものは順次複写した。 3、これまで収集した関係史料の翻刻作業を進め、内容分析を行なった。これと並行して、明らかになった事柄を、作成中の「江藤新平関係年譜」に追加していった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1、新たな関連史料の収集(国立国会図書館憲政資料室、宮内庁書陵部、国立公文書館、佐賀県立図書館など)を鋭意進めていたが、夏季休暇中の体調不良など諸事情のため、佐賀への調査出張や国立公文書館などの史料調査が十分に行なえなかった。そのため、各史料の内容分析が予定より進まなかった。したがって今年度前半はこの点にかなり時間を集中しなければならないと考えている。今年度は時間調整をきちんと行ない、数度出張を行なう予定である。 2、昨年度は佐賀県立佐賀城本丸歴史館より『佐賀偉人伝江藤新平』を上梓した。これによって江藤の全体像の大枠を整理することができた。しかし上記1の理由から細かい検証が十分に行なえなかったため、論文発表・学会報告にまで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1、関連史料の分析。これまで解読を終えた史料および新たに収集した関連史料の内容分析を進める。これと並行して、各所で収集した新資料の解読作業も行なっていく。 2、関連史料の収集(国立国会図書館憲政資料室、宮内庁書陵部、国立公文書館、佐賀県立図書館など)。機関に所蔵されている各種文書には、翻刻刊行されていない一次史料が多数存在する。その文書中の関連史料の有無を確認し、必要があれば、デジタルカメラによる撮影、あるいはマイクロからの紙焼きを行なう。 3、研究目的に関連する書籍の購入、論文のコピー。史料の年代推定や、内容の分析に必要不可欠な各研究書や論文を、随時購入あるいはコピーする。 4、江藤新平関係年譜の作成。作業中、明らかとなった事柄を、随時「江藤新平関係年譜」に加えていく。 5、論文発表・学会報告。以上の作業中、分析の終えた史料を基に研究成果をまとめ、論文発表・学会報告を行なっていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
史料収集および分析が基本作業となるため、①旅費・②複写費・③図書購入費が主な経費となる。 1、旅費は、従来通り、「佐賀」への出張が中心となる予定である。県立図書館所蔵の「江藤家文書」ほか関連史料の調査および撮影を行なうためである。また今年度は、海の見える杜美術館(広島県廿日市市)への調査出張を予定している。同館が所蔵する岩倉具視関係文書が本年より閲覧が可能となっているので、それらを閲覧し内容を検討するためである。 2、複写費については、基本的にデジタルカメラによる撮影を行なう予定である。ただしマイクロ化されている史料は、できるだけ紙焼きを行なう。なお研究課題の関係上、本年度は国立公文書館における複写が相当数になる予定である。 3、図書購入費については、翻刻されている資料集など基本図書を揃えるためのものである。
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Research Products
(2 results)