2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23720351
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
飯山 知保 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (20549513)
|
Keywords | 華北社会 / 系譜伝承 / 宗族 / 碑刻 / 12-15世紀 / 自己認識の変遷 / モンゴル支配 / 元明交替 |
Research Abstract |
2013年9月3日に北京大学李兆基人文学苑で行われた“宋代政治史研究的新視野”国際学術研討会において、「金代郊祀覃恩所代表的世宗“皇帝”形象之一端」と題した報告を中国語で行った。この学会の後、山西省に移動し、同省の忻州市保徳県において元代鄭氏家族墓を、侯馬市にて金代董氏家族地下墓地を、稷山県にて金代段氏家族墓地を、そして太原市の山西省図書館にて宗族関連の史料(家譜、族譜など)を調査した。 このフィールドワークの成果については、2014年3月29日に、アメリカ・フィラデルフィアで行われたAssociation for Asian Studiesのannual conferenceにおいて、“Struggling to Remain Small: The Transformation of Kinship Organization in North China, 1368-1890”として英語で発表を行った。 これらの調査・発表は、碑刻からみた自己認識の通時的な変遷について明らかにし、これまで全く不明であった、多民族・多文化が複雑に混在する華北社会の歴史的変遷について、具体的な知見をもたらした。さらにその成果は、積極的に論文化されたが、次の二点はその代表的なものである。“A Tangut Family’s Community Compact and Rituals: Aspects of the Society of North China, ca.1350 to the Present,”Asia Major, 27-1, June, 2014;「金元時期北方社会演変与“先塋碑”出現的意義」(中国語),『中国史研究』, 2014年第1期, 2014年3月。
|