2012 Fiscal Year Research-status Report
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23720355
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
長森 美信 天理大学, 国際学部, 准教授 (50412135)
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Keywords | 朝鮮 / 韓国 / 李朝 / 歴史地理 / 交通 / 船舶 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)17~19世紀の朝鮮における水陸交通路を地図上に復元し、(2)当時の重要な交通手段であった船舶とその運用体系を考究するとともに、(3)これら交通路および交通手段を利用したヒトとモノの移動の実態を明らかにすることにある。本年度は主として(1)と(2)に関わる作業として、①朝鮮歴史地理関連資料の調査、②地名の収集と分析、③朝鮮伝統船の研究を進めた。 ①朝鮮歴史地理資料の調査:主として韓国・日本で刊行されている前近代朝鮮の古地図資料、朝鮮時代の地誌資料、また、国内外における朝鮮歴史地理関連資料の所蔵調査を進めつつ、既刊資料の収集、分析を行った。同時に、朝鮮を中心とする東アジアの交通史関連資料および研究文献を調査、収集した。 ②地名の収集と分析:朝鮮時代以降の地名を収集し、資料別・時期別の比較対照作業を進めた。朝鮮の地名は、様々な同音異字表記がなされる上に、固有語を漢字で音訳した場合と意訳した場合によっても表記に大きな違いがある。前年度から継続している『新増東国輿地勝覧』(16世紀)、『輿地図書』(18世紀)、『大東地志』(19世紀)の三地理書にみえる地名の収集、比較対照に加え、本年度は19世紀の郡県地図(19世紀)に現れる地名の収集、分析を進めた。 ③朝鮮伝統船の研究:朝鮮時代の絵画資料のほか、植民地期の朝鮮総督府による調査資料、写真資料等を収集、分析した。1910~20年代に朝鮮の伝統的技法で造られ、運用された漁船を中心に、朝鮮船の船体構造および造船技法に対する研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既刊資料の収集、分析作業はおおむね順調に進展した。植民地期の朝鮮伝統船に関する研究も次年度に論文として発表する予定である。ただし、諸事情により、予定していた現地調査が行うことができなかったため、次年度以降に調整を行う必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、歴史地理資料の調査、地名の収集および分析を進めるとともに、現地調査を実施する。絵画資料・写真資料の電子化作業を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
資料収集、画像資料の電子化に必要な機器購入のための物品費、画像資料の電子化作業にかかる謝金、資料調査・現地調査のための旅費を支出したい。
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Research Products
(1 results)