2013 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀前半期南アフリカのカラードとブリティッシュ・アイデンティティに関する研究
Project/Area Number |
23720363
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
堀内 隆行 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (90568346)
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Keywords | 西欧近現代史 / 南アフリカ史 / イギリス帝国史 / カラード / ブリティッシュ・アイデンティティ |
Research Abstract |
本研究は、20世紀前半期南アフリカのカラードとブリティッシュ・アイデンティティとの関係を探るものである。本年度は4本の業績を執筆した。 「南アフリカと第一次世界大戦」は『世界戦争』(現代の起点第一次世界大戦第1巻、岩波書店、2014年)の一部である。京都大学人文科学研究所共同研究班「第一次世界大戦の総合的研究」の成果でもあり、カラードと大戦との関係にも光を当てた。「南アフリカ史のなかの体罰と体刑」は『体罰の世界史―スポーツ・学校・国家―』(共和国、2014年)の一部である。カラードのルーツのひとつである奴隷への体罰・体刑についても言及した。「シシ・グール像の形成―20世紀南アフリカの一カラード・エリート女性をめぐって―」は『女性史学』第24号(2014年)に所収される。「研究実施計画」の柱のひとつ政治運動史にかんする成果となっている。また、『イギリス文化事典』(丸善出版、2014年)に「ボーア戦争」「アパルトヘイト」の2項目執筆した。 このほか、「19-20世紀転換期の南アフリカと法の混合」(『19世紀学研究』第8号、2014年)が出版された。「シシ・グール像の形成」については2013年11月に現代史研究会でも報告した。さらに、高校への出前授業(会津学鳳高等学校、2013年10月)、高校教員を対象とするセミナー(新潟ユニゾンプラザ、2013年8月・14年3月)など研究成果の社会的還元にも努めた。
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Research Products
(6 results)