2013 Fiscal Year Research-status Report
亜熱帯島嶼における環境適応的技術に基づく自律的な地域農業の実現に向けた研究
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23720401
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新井 祥穂 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40345062)
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Keywords | 沖縄 / 地域農業 / 地域労働市場 / 生産力 / 農業構造 / 季節工 |
Research Abstract |
25年度には,宮古島にてインテンシブな調査対象地域(集落)を定め,集落悉皆調査を実施した. 現地調査を通じて,地域労働市場の動態が,農業生産の伸縮・農業構造の有り様に規定的に働いていることが明らかとなった.この<地域労働市場の動態と農業変容>という,沖縄農業を分析する上での新たに抽出された論点は,宮古島全体に敷衍できることが,その後の地域統計や各種資料の収集・分析より確認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が2012年に出産したことで,2013年度初めは長期の現地調査が組みにくかったり,また現地調査においてコーディネーターとなる人物の事情もあり,研究の進捗はやや遅れがみられた.しかし2013年夏に,本研究の核となる集落悉皆調査実現にこぎ着けたことから,本プロジェクトの最終的な知見提示の目途がたった.
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間の1年延長を活かし,26年度には,沖縄本島園芸地帯の現地調査を実施する. あわせて年度の後半に,沖縄県の政策実務者・農業研究者との間でセミナーを持ち,本プロジェクトの成果を討議する(現在その企画がすでに進められている)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者の出産や,現地コーディネーターの事情により,現地調査がずれ込んだことから,研究の進捗に遅れがみられた(先述).26年度まで研究期間を延長し、研究課題を遂行する予定(承認済み). 研究資金の使途として、現地調査ならびに成果の討議(旅費),調査に必要な文具等の購入(物品費)、現地資料の複写(その他)、成果公開のための印刷を予定している.
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Research Products
(2 results)