2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市のシティズンシップに関する地理学的研究―ミラノ・社会センターの空間的実践―
Project/Area Number |
23720408
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北川 眞也 三重大学, 人文学部, 准教授 (10515448)
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Keywords | ミラノ / イタリア / 都市 / ジェントリフィケーション / 社会運動 / 社会空間 / 自律性 / 地理学 |
Research Abstract |
最終年度の平成25年度は、昨年度に続き、いくつかの学会において研究報告を行った。8月には国際地理学連合International Geographical Union (IGU)の京都会議において、Localizing Expo and Globalizing NoExpo?: Potentiality of a geographical/territorial perspective in Milanese Social Movementsと題した報告を行った。イタリア・ミラノからの研究者とも直接意見交換できるなど、現代ミラノの社会的・経済的状況を知る上で非常に有意義なものであった。 6月には、社会文化学会中部支部からの依頼で、「都市文化としてのイタリア・アウトノミア運動――ミラノにおける社会センター運動を中心に」、12月には社会文化学会からの依頼で全国大会において、「都市への権利の視角――イタリア・アウトノミア運動の意義」と題した報告を行った。現代文化、対抗文化の社会的意義について、あるいは社会空間の役割について詳しい様々な分野の研究者と議論を交わすことができた。今後の研究にとって非常に意義深いネットワークを構築することもできた。 9月にはイタリア現地調査を行ったが、そこにおいて収集できた文字資料とインタビュー資料、とりわけ前者は膨大な量にのぼる。社会センターの運営に携わる人びと、また社会センターについて詳しい知識人・研究者へのインタビュー調査は、それ自体が非常に重要なデータとなる。またミラノの社会的・政治的・文化的文脈を知る上で貴重ないくつかの歴史的資料を収集できたが、これらは研究にとって極めて有益なものである。資料が膨大なために、今後はさらにこれらを読解・分析する必要がある。
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