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2013 Fiscal Year Annual Research Report

成熟産業地域におけるイノベーション創出による地域再生:進化経済地理学の視点から

Research Project

Project/Area Number 23720414
Research InstitutionShimonoseki City University

Principal Investigator

外枦保 大介  下関市立大学, 経済学部, 准教授 (70581669)

Keywords産学連携 / 経路依存性 / イノベーション / 進化経済学 / 経済地理学 / 進化経済地理学 / 地域イノベーションシステム
Research Abstract

今日、先進諸国では、成熟産業地域における地域再生として、産学官連携によるイノベーション創出が注目されている。本研究の目的は、進化経済地理学の視点から、成熟産業地域における、イノベーション創出による地域再生メカニズムを解明することである。平成25年度は、(1)「理論研究」と、(2)「海外地域におけるフィールドワーク」を実施した。
(1)に関しては、『地域経済学研究』第27号の企画特集「地域政策論の最前線」の1つとして、「進化経済地理学の動向と地域政策論」の論文を執筆し、欧米における進化経済地理学の動向と地域政策論との関係を論じた。具体的には、進化経済地理学と関連諸理論との関係性を整理したうえで、「経路依存性と地域政策論との関係」、「関連した多様性・レジリエンスと地域政策論との関係」を考察した。前者の「経路依存性と地域政策論との関係」では、規範的な経路依存モデルと複合的な経路依存モデルとの峻別が指摘されていることを示した。後者の「関連した多様性・レジリエンスと地域政策論との関係」では、関連した多様性に関する研究が増加してきているものの、地域イノベーションシステム論を刷新するものとは言いがたいことを指摘するとともに、レジリエンスの概念は重層的な空間スケールの中で地域経済の脆弱性を克服する地域政策を考えるに当たって示唆を与えるのではないかと考察した。
(2)に関しては、フィールドワーク調査をヨーロッパ地域において実施した。イギリス、イタリア、フランス、ベルギー、オランダの工業地域、炭鉱地域を訪問し、イノベーション創出に対する産業地域の企業、大学、地方自治体等の行動とその背景に焦点を当てて、インタビュー調査・文献調査・データ分析を行った。地域の産業集積が築いてきた経路依存性の活用如何が、地域経済の再生にとって重要であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 進化経済地理学の動向と地域政策論2014

    • Author(s)
      外枦保大介
    • Journal Title

      地域経済学研究

      Volume: 27 Pages: 17-28

URL: 

Published: 2015-05-28  

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