2014 Fiscal Year Research-status Report
WTO紛争処理における履行確保に向けた課題-利害関係者の視点から-
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23730045
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
飯野 文 日本大学, 商学部, 准教授 (00521288)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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Keywords | WTO紛争処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、平成24年度、平成25年度にすすめてきた非貿易的関心事項(食品安全や環境保護)分野における貿易紛争に関し、どのような状況下で貿易紛争が生じているのか、また紛争が生じた場合にWTO協定上いかなる規律上の限界があるのか等について行った検討に基づいて必要となった基礎的な調査・分析について考察を試みた。具体的には、紛争が発生する背景(紛争発生のメカニズム)および各種の紛争処理手続に関する検討である。 研究実施計画によれば、平成26年度は、当該研究に関する基礎的な調査を深め、その過程で更なる文献収集と分析を行うこととしており、これを試みた。同時に、必要に応じて経済紛争処理手続を有する関係国際機関又は関係者にヒアリングを行うことも検討対象としていたが、これは今後行うこととしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記「研究実績の概要」で示した通り、これまでに行った研究成果は、貿易紛争の特性を検討する上で貴重な示唆を提供するものではあるものの、研究を進めるうちに、各種の紛争発生の背景や紛争処理手続に関するより基礎的な調査・研究を行う必要性が生じた。そこで、当初の研究計画から比べると、やや遅れているとの区分に該当すると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を念頭に置きながら、各種の紛争発生の背景及び紛争処理手続に関するより基礎的な調査・研究を進めることとしたい。同時にWTO紛争の全般的な類型化を試みる。この過程で更なる文献収集を行うと同時に、必要に応じて経済紛争処理手続を有する関係国際機関又は関係者にヒアリングを行うことを検討している。
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Causes of Carryover |
産前産後の休暇または育児休業の取得に伴う科学研究費助成事業の補助事業期間の延長を申請し、承認されたため、研究費用を繰り越している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
紛争が発生する背景(紛争発生のメカニズム)及び各種の紛争処理手続に関し、更なる文献収集と分析を行うと同時に、必要に応じて経済紛争処理手続を有する関係国際機関又は関係者にヒアリングを行うことを検討している。
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