2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域法教育サービスモデルの創造―「田川プロジェクト」
Project/Area Number |
23730121
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
久保山 力也 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (00409723)
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Keywords | 法教育 / 新領域法学 / 司法書士 |
Research Abstract |
以下、研究実績の概要について述べる。 1)教材開発について 本田川プロジェクトにおいては、法教育の地域サービスモデルを開発することを目的としていたが、その重要な前提としてオリジナル教材、著作『解釈のちから』(2012年1月)の完成させた。これは、手軽に法教育のエッセンスを学ぶことができる法教育教材で、解説パートのほかに紙芝居を織り込んでおり、コピー等の用なくそのまま使用することができるものである(CD付属)。本教材については、そのプレ実践を西宮市の小学校において実践したが、その模様ならびに教材に関しまとめた同校教諭による論文が平成23年度法務省法教育懸賞における日本司法支援センター賞を獲得するなど評価されている。webにおいても、法と教育学会のページにアップされている(http://www.houkyouiku.jp/book.html)。 2)地域連携について 地域連携について上記教材の開発にあたっては、福岡県にて地域の法教育サービスに尽力している福岡県司法書士会法教育推進委員会と綿密に連携した。この活動の中で、北九州教育委員会や田川市教育委員会と接点を持つことができた点も大きい。上記教材は現在でも福岡県司法書士会の法教育活動に使用されているほか、全国の司法書士会における法教育活動に使用されており、たとえば平成25年2月に開催された東京司法書士会主催の親子法律教室(日本司法書士会連合会:東京四谷)にも同教材が使用されている。田川市については市教育長の理解も得ながら、平成26年3月には田川市民会館にて紛争を「解決するちから」とはと題するイベントを開催することができた。同イベントには現地田川市の学習塾と連携した。このように、行政、法専門家、学校、地域教育機関などと法教育を基軸にサービスモデルを試行できた点は。今後の法教育活動にもつながる、大きな実績であったといえる。
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