2011 Fiscal Year Research-status Report
反復的著作権侵害者のインターネット切断制度の日本への導入必要性の検証
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23730124
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
張 睿暎 東京都市大学, 環境情報学部, 講師 (80434231)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | プロバイダ / インターネット / 著作権侵害 / 反復的侵害 / 海外法制 / 情報媒介者 |
Research Abstract |
研究課題である「反復的著作権侵害者のインターネット切断制度の日本への導入必要性の検証」のために、欧州および米国における現状を調査する2回の海外調査出張に出向いた。 2011年11月20日~11月27日のイタリア出張では、知財専門弁護士にイタリアにおける知的財産訴訟の傾向・媒介者の損害賠償算定等に関する実務についてヒアリングし、Roma Tre大学では、イタリアにおける情報媒介者の責任問題についてヒアリングした。またイタリアにおけるインターネットサービスプロバイダーに関する最新の訴訟資料および判例を収集した。更にGoogle Italy法務部を訪問し、イタリアにおけるインターネットサービスプロバイダー責任に関する有益な情報をえることができた。 2012年2月16日~2月20日の米国出張では、サンフランシスコ大学・スタンフォード大学・UCバークレー大学を訪問し、プロバイダ責任に関する最新立法および裁判例を調査した。またYahoo!本社を訪問し、米国におけるインターネットサービスプロバイダー責任に関する有益な情報をえることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在当初の計画よりやや遅れている状況である。スケジュールの調整がつかず、当初計画していた調査出張先のうち、スペイン、フランス、イギリス、米国東部にいくことができなかった。しかし、現在すでに残りの調査先への出張の目途がたっているので、計画通りに調査研究を終え、成果物をまとめることができると考えている。まだ、すでに調査を終えた部分に関しては、研究会等でその成果を発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年6月8日~15日にニューヨーク・ボストン出張に行く予定である。ニューヨーク大学・コロンビア大学の学者にヒアリングすることで、米国におけるインターネットサービスプロバイダー責任に関する最新情報を得ることができると期待される。2012年9月初旬にはスペイン・フランス・イギリス出張に行き、各国のインターネットサービスプロバイダー責任に関する最新情報を得る予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年6月8日~15日にニューヨーク・ボストン出張のための旅費等として、327810円を使用する予定である。また、2012年9月初旬のスペイン・フランス・イギリス出張には60万円ほどの予算が必要であると予想されている。その他、諸外国の参考文献の購入も予定している。
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Research Products
(8 results)