• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

冷戦期の日本宇宙政策-自主路線と対米協調の追求-

Research Project

Project/Area Number 23730165
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

渡邉 浩崇  大阪大学, 国際公共政策研究科, 招へい教員 (00597164)

Keywords政治学 / 国際関係論 / 外交史・国際関係史 / 宇宙政策 / 日本 / 国際研究者交流
Research Abstract

本研究は、日本宇宙政策の始まりの1950年代後半から冷戦終結の1980年代までの展開を、当時の政治・経済・安全保障・科学技術をめぐる日本外交との関連に注目しながら、歴史的に検証するものである。今年度は2年目として、国内および海外において、これまでに構築した研究協力体制を最大限に活用しながら、資料(情報)収集・研究打合せ・研究発表を行い、最終年度となる来年度の準備を行った。
具体的には、5月に米国ワシントンDCを訪問して、国立公文書館別館において資料収集を行った後、「国際宇宙探査会議(GLEX)」に参加して情報収集・研究打合せを行った。6月には米国人の宇宙政策研究者を大阪大学に招へいして、日米両国における宇宙政策と宇宙法に関する研究会を行った。日本において、海外の宇宙政策研究者を招へいして研究会を行うことはまだ珍しく、日本における宇宙政策研究にとって意義深いものになったと考えられる。同じ6月に、三菱重工業株式会社・名古屋航空宇宙システム製作所を訪問して、日本のロケット開発の歴史に関する情報収集・研究打合せを行い、また6月から8月までは月に一回、東京財団で行われた日本の宇宙状況認識(SSA)に関する研究会に参加した。10月には日本国際政治学会に参加して情報収集・研究打合せを行い、3月には慶応大学や防衛研究所で行われた宇宙政策や宇宙法に関する研究会に参加した。研究発表としては、これまでに国際研究会において口頭発表をした英語のペーパーについて、本研究の成果を組み入れる形で加筆・修正して、書籍に公表することができた。
以上のように、今年度は研究内容を充実させるために資料(情報)収集・研究打合せを中心に行い、来年度に日本宇宙政策史に関するワークショップを開催し、学会発表や論文公表をするための準備を進めた。また来年度は、収集した資料の整理・編集も行い、資料集の作成を目指す。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、本研究の内容を充実させ、最終年度となる来年度に成果をまとめるために、当初の計画をいくつか変更して研究活動を行った。まず、当初は日本語の学術論文をいくつかに分けて作成する予定であったが、その一部については英語で学会発表や論文公表ができたことや、本研究の目的と内容の点から、一つの論文として、来年度に学会発表と論文公表を行うことにした。また、今年度に予定していた研究会・シンポジウムに関しては、内容や報告者の調整などを理由として、今年度に米国人の宇宙政策研究者を招へいして小規模の研究会を実施し、来年度に日本人の宇宙政策研究者を複数招へいしてワークショップを開催することにした。
以上のような変更を行ったものの、本研究の目的と内容に沿ったものであり、その達成度を著しく下げるものではないと考えられるので、評価としては「おおむね順調に進展している」とした。

Strategy for Future Research Activity

本研究の研究計画については、いくつか変更することになったが、本研究を最後まで遂行して成果をまとめる上でとくに問題点はないと考えている。これまでに構築し活用してきた研究協力体制によって、最終年度となる次年度も研究活動を推進して仕上げを行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初の使用計画との相違点は、今年度に予定していた研究会・シンポジウムの開催を二つに分けて、一つを最終年度となる次年度の開催としたことであり、それに伴い一部費用を次年度に繰り越した。次年度は、学会での研究発表や、国内の研究協力者を招へいしてのワークショップ開催のために、旅費・人件費・謝金が多くなる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Book (1 results)

  • [Book] Space Strategy in the 21st Century: Theory and Policy (Chapter 13, Japan's Space Strategy: Diplomatic and Security Challenges)2012

    • Author(s)
      Eligar Sadeh, ed. (Hirotaka Watanabe)
    • Total Pages
      25 (278-302)
    • Publisher
      Taylor and Francis, Routledge

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi