2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23730202
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
尾崎 祐介 大阪産業大学, 経済学部, 准教授 (80511302)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 高次リスク回避度 / 期待効用 / 予備的貯蓄 / 曖昧性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は主として以下の研究を行った。1.新しい局所的な高次リスク回避度を提案した。そして、それを使って均衡利子率が高次リスクと高次リスク回避度を使って表現できることをしめした。この研究は一昨年度から引き続き行っている。昨年度も学術誌に投稿したが、不採択になってしまった。そのため、再改訂を行い、早い段階で投稿を行う予定である。2.高次リスク回避度で得られた分析を曖昧性が存在する問題に応用した。具体的には、予備的貯蓄とバックグラウンドリスクの問題に応用した。これら2編の論文は学術雑誌に投稿して、改訂要求がされており、改訂作業中である。3.その他に予備的貯蓄の分析などを進めており、それらもなるべく早くに論文としてまとめ、国際誌に投稿する予定である。 (私も含めて)多くの研究者が標準的な枠組みでの高次リスク回避度を使った理論的な研究を進めてきた。これを踏まえると、今後は以下の研究に着目している。1.非期待効用などへの拡張。2.理論的な結果を用いた応用研究。研究の流れを注視しながら、今年度以降もこの分野での研究を進める予定である。 本研究課題と関連した研究成果について述べる。昨年度は一編の論文を国際学術誌に刊行した。また、四編の論文に対して国際学術誌から改訂要求があった。その中で一編の論文は掲載拒否されてしまったが、残りの三編の論文は改訂中、あるいは再投稿中である。その他、国際会議で2度、国内学会・研究会で3度の報告を行った。また、その他に共著者が行った研究報告もある。国内研究会の一回は高次リスク回避度の実験に関する最近の動向について報告を行った。今度も研究動向には注視していきたい。
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Research Products
(6 results)