2012 Fiscal Year Annual Research Report
レアメタルの回収効率性に関する実態調査とモデル分析
Project/Area Number |
23730263
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
小出 秀雄 西南学院大学, 経済学部, 教授 (10320251)
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Keywords | レアメタル / 小型家電 / ボックス回収 / ピックアップ回収 / 資源循環 / ミクロ経済学 |
Research Abstract |
第2年度かつ最終年度である平成24年度は、(1)使用済み小型家電の自主的な回収モデル事業の調査、(2)離島におけるごみ処理体制の調査、(3)これまでの調査の成果を踏まえた記録や論文の発表、(4)学会等での口頭発表、などを行った。 (1)に関しては、前年度に調査した国・福岡県の広域回収モデル事業に引き続き、香川県丸亀市における自主予算に基づくボックス回収の取り組みを調査した(クリーンセンター丸亀での担当者との意見交換、市内5カ所のボックス内の開示)。また、東京都練馬区の豊玉リサイクルセンターでの(同区で実施されている)ボックス回収に関するヒアリングや、関東地区(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の家電量販店3社が連携する店頭回収に関するヒアリングも行った。 (2)に関しては、前年度に調査した長崎県対馬市と鹿児島県屋久島町における小型家電回収をきっかけに、鹿児島県の種子島で同種の回収事業ができるかどうか、西之表市と南種子町におけるごみの分別と処理の実態を調査した。中種子町を含む3市町合併構想の破談、および新たなごみ処理施設の建設をめぐって紛糾した経緯などから、現在一つの離島で2つのごみ処理体制が存在する。そのような状況下で、資源循環の効率性を高めるような方策を追究する(継続中)。 (3)については、前年度の現地調査の詳細とそれに基づく論考を、紀要『西南学院大学経済学論集』に2部作として発表した。また、ミクロ経済学を利用したモデル分析の成果を、学会での講演論文集の形で公表した。 (4)については、調査の成果に基づいた政策的考察および経済モデル分析を、国際シンポジウム、廃棄物資源循環学会、産学官の連絡会議、ワークショップなどの、聴衆が異なるいくつかの場において口頭発表した。
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Research Products
(16 results)