2011 Fiscal Year Research-status Report
サービス・イノベーションを生み出す地域企業のコア形成に関する研究
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23730335
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
内田 純一 北海道大学, 観光学高等研究センター, 准教授 (40344527)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | サービス / イノベーション / 地域企業 / 地域資源 / コア |
Research Abstract |
本研究では、地方国立大学という立地の優位性を生かし、「地域企業」を対象とするサービス・イノベーション研究を推進するものである。研究の対象となる企業は、その立地特性から観光関連事業者、ITなど対事業所向けサービス業を中心に選択している。この研究により、現在は必ずしも融合しているとは言えない、我が国の観光研究とサービス研究とを経営学的に融合・進展させることを狙うものである。 平成23年度は、北海道内の観光関連サービス事業者からピックアップした第一セットより、宿泊事業者を対象に定性的な聞き取り調査、現地調査を行った。また、北海道内の対事業所向けサービス事業者(いわゆるBtoBサービス業)からピックアップした第二セットより、IT・コンテンツ産業を中心に聞き取り調査、現地調査を行った。 具体的には、宿泊産業からは北海道を代表するホスピタリティ企業を対象として、その顧客満足度向上のマネジメント方法論を考察したほか、ITシステムやISO基準の完備などが実際のサービス品質に影響する度合いなどを、システム的観点から調査し、それぞれの側面ごとに比重を分けた論文・著書を、公刊する準備をすることができた。 なお、本研究にもとづく発表の一部は、関連学会(観光情報学会)の第3回研究発表会「優秀賞」に内定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サービス・イノベーション研究に情報技術や情報システムの発展という変数を加えることは不可欠である。本研究では、IT事業者への調査が後手になっていたが、最初の研究対象であった宿泊サービス企業において、システム的要素を含む考察を行うことができたため、結果的には研究全体の効率が深まり、おおむね順調に研究は進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に、前年度の研究ではサブの扱いであった対事業所向けサービス事業者からピックアップし、第二セットの企業に対する聞き取り調査を実施する。その対象は、主にIT・コンテンツ産業である。現地調査のほか、アンケート調査の設計も平行して開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
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