2011 Fiscal Year Research-status Report
ファーストインクラス医薬品創出を促進するイノベーションシステムに関する研究
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23730336
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
児玉 耕太 北海道大学, 創成研究機構, 特任准教授 (90419424)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 技術経営 / 創薬経済学 / イノベーション |
Research Abstract |
2000年~2010年までの全世界での医薬品売上ランキング上位50種を比較分析を行うために、Pharma Future誌から各年度ごとの売り上げリストを抽出するとともに、各薬剤の基本特許及び基本論文の検索抽出を行った。このデータをもとに、First in Class医薬品、Best in Class医薬品の区分を行い、今後の分析に供する。加えて、財団法人ヒューマンサイエンス振興財団の協力を得て、「医療ニーズに関する調査」のアンケート調査データを提供していただき、分析を行うことにより本研究の基礎資料とした。また、平成22年度~平成23年度にかけて北海道大学病院第3内科の症例検討カンファレンスに、計5回参加するとともに、「創薬ネットワークセミナー」と題して、製薬企業において実際の医薬品開発に携わった経験のある著名研究者を招き、主として病院内医師・研究者を対象に以下の3回の講演会を開催した。1回目:シオノギ創薬研究より~新規治療薬への挑戦~。2回目:創薬の歴史~脂質異常症改善薬へ~。3回目:化合物ライブラリーから医薬品開発へ。併せて、臨床研究者と創薬研究者がいつでも議論することができる場として、SNSを設置した。加えて、クレストールの開発に携わった企業研究者にインタビュー調査を行い、First in Class医薬品、Best in Class医薬品の区分け自体の問題点、開発を行う際の薬剤の優位性と市場性の関係性等の助言をいただいた。このインタビューをもとに、今後の本研究の進め方について再検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
財団法人ヒューマンサイエンス振興財団の協力を得て、「医療ニーズに関する調査」のアンケート調査データを取得することができ、本資料を基礎データとし、様々な解析が可能となった。今後、一般市民や患者の医療に対するニーズ等をアンケート調査等で分析を追加することにより、公開データの分析により医療ニーズの抽出にとどまらない幅のある研究が行える可能性が広がった。昨年度、企画運営したSNSは、北海道大学関係者のみの募集にもかかわらず、約30名の参加があり、2011年11月より開始したが、参加者の年齢層が高いため、SNSというコミュニティーツールになじみが薄いのかアクティビティはあまり芳しくない。今後、方向性を再検討していく必要があると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年夏をめどに市民向けのアンケート調査「医療ニーズに関する調査」を実施する予定。アンケート対象数は500を予定。また、患者に対するアンケート調査は、株式会社対がん戦略研究所、株式会社 リンフォテック、株式会社 ソアラメディカルの協力を得て、各社が主催するセミナー席上で、患者向けアンケートを実施する予定。少なくとも3セミナーでのアンケート調査を行う。各アンケート調査データが集まり次第、分析を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度に未使用額が生じたのは、一般市民に対する医療ニーズアンケート調査を計画し、アンケート調査謝礼として図書カードを配布することを企図していたが、アンケート実施時期が翌年度にずれ込んでしまったためである。
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