2013 Fiscal Year Research-status Report
ファーストインクラス医薬品創出を促進するイノベーションシステムに関する研究
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23730336
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
児玉 耕太 北海道大学, 創成研究機構, 特任准教授 (90419424)
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Keywords | 技術経営 / 創薬経済学 / イノベーション |
Research Abstract |
昨年度までの研究成果をもとに、2報の論文の投稿を行った。北海道地域の一般住民に対し、医療ニーズに関するwebアンケートを解析した報告については、リジェクトされたため、再投稿を準備中である。もう1報は採択され、現在印刷中である。また、過去2年間実施してきたアンメットニーズ発掘を目的とした創薬ネットワークセミナーは、2013年10月17日に吾妻 安良太 先生(日本医科大学 呼吸器内科 教授)と竹田 誠 先生(国立感染症研究所 ウイルス第三部 部長)をお招きし、約100名の参加者とともに議論を行った。 昨年度まで2002年から2011年までの全世界での医薬品ランキング上位50種の比較分析を行ってきたが、Kneller, Robert. Nature Reviews Drug Discovery 9 (November) 867-にもあるように、売上上位医薬品だけでなく、過去10年間のFDA承認薬にも対象を拡げ、革新性と売上の関係性やその起源がどの領域(大学等公的研究機関、biotech、大企業)であるかといったより深い分析や考察を行っている。 また、実際に本学薬学部の研究成果について、早稲田大学で開催されたリーンローンチパッドを用いた「研究成果の事業化のための顧客開発プログラム」において提案を行い、リーンスタートアップやビジネスモデル構築といった実際の事業化の過程を実践した。このような体験を上記のような定量的研究にフィードバックさせることにより、より実情にあったイノベーションシステムに関する研究を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文投稿後、リジェクトされた点が若干進捗が遅れている点だが、逆に、当初計画していなかった「研究成果の事業化のための顧客開発プログラム」に参加し、実践的研究を行えたことにより、本研究内でひとつのケースを提案できた点が非常に有意義であった。
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Strategy for Future Research Activity |
創薬ネットワークセミナーは、最終年度である今年度もすでに7月7日に開催することが決まっている。今年度を含めて過去6回実施した創薬ネットワークセミナー上で実施したアンケートを分析することにより、大学側の意識も調査を行いたい。また、リジェクトされた報告を再投稿を行う。更に医薬品ランキングに関する分析について論文投稿を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果を発表する論文や学会を精査し、論文投稿料ならびに学会参加費、旅費が不要となったため 追加の参考資料購入およびデータベースの整備を行う予定。
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