2012 Fiscal Year Research-status Report
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23730347
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岳 理恵 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 研究員 (80584911)
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Keywords | 国際研究者交流 中国 |
Research Abstract |
平成24年度は,次の3つの事項について研究を行った。 1. 研究対象商品のデータ分析 広範囲な営業エリア内にあるすべてのコンビニ店舗を対象として,ライフサイクルの短いデリカ新商品について,新商品発売直後の需要数量および需要動向を予測するために,データマイニングを活用したアプローチを企業の受注データを用いて定量的に検証した。 2. 需要予測手順の検証 研究対象企業の管轄エリア内の過去出荷実績データを用いて,新商品の需要量および需要動向を予測するための提案手順の実用性を確認した。上記の研究成果をまとめ,国際会議にて発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題を推進している研究室は,平成18年4月より,名古屋大学と(株)ファミリーマートの産学連携プロジェクトに引き続き参画している。本産学連携プロジェクトにより,コンビニエスストアのPOSデータをはじめ,本研究プロジェクトの遂行のために,必要な データについて継続して提供を受けているので,調査・研究を順調に実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に関する今後の推進方策については,以下の事項について特に重点を置くことにしている。 1. 研究対象企業の業務プロセス調査 複数の店舗と複数のメーカの間に存在する共同配送センタ(クロスドッキングセンタ)を研究対象として,店舗からの発注データを活用し,需要変動に柔軟に対応できる人員計画の手順の応用性について定量的に検証する。特に,シミュレーションモデルを構築するために,複数の仕入先による同時荷受・同時仕分け・同時出荷の基本業務を詳細に調査・整理することに重点を置く。 2. 作業人員計画手順の実用性の検証 研究対象企業から提供した実際のデータに基づき,シミュレーションモデルを用いて実用性を検証する。特に,需要量の変動に適応する作業人員数を定量的に推定することができれば,適切な作業人員の削減や作業コストの最小化を図ることが可能となる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究課題を実施する初年度において,研究対象企業の調査および膨大な実績データによる分析では,大量な時間を要した。研究成果を世界へ発信するために,次年度において,国内・国際学術セミナーで積極的に報告することが重要である。国内・国外旅費について,前年度の繰越額を含め,国内シンポジウム・国際会議などでの講演に使用する予定である。
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