2012 Fiscal Year Research-status Report
クラウド化とプラットフォーム化の進展が地方の情報サービス企業に与える影響の研究
Project/Area Number |
23730354
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
崔 英靖 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70335884)
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Keywords | クラウド / 情報サービス / プラットフォーム |
Research Abstract |
当該年度は本研究の理論的基盤となる情報サービスの分析モデルの拡張・精緻化とその適用を中心に行った. 現在検討している情報サービスの分析モデルの検証のため,レストラン情報サービスへの適用を行った.情報の量だけでなく,情報の正確性や最新性,信頼性といった情報品質がレストラン情報サービスの競争優位に及ぼす影響について検討し,平成24年7月および8月開催の国際会議(NII Shonan Meeting および Asia Pacific Conference on Information Management 2012),さらには平成24年11月開催の経営情報学会での発表を行った.この研究は現在も継続しており,平成25年9月開催予定の国際会議(2013 Eighth International Knowledge Management in Organizations Conference)での発表を目標としている. 前年度から継続している研究としては,位置情報プラットフォームの普及と公共財(コモンズ)としてのプラットフォームの可能性について,平成24年6月開催の日本情報経営学会で発表を行った.今後,そこで得られた知見を組み込んだ上で,論文としての公表を計画している. また,前年度に国際学会および日本情報経営学会で発表を行ったプラットフォーム上で起こる協働現象である人肉捜索についての論文が掲載された書籍『IT Enabled Services』が米Springer社から2013年に刊行された. 今後の事例研究に関しては調査候補がある程度まで絞り込めたので,相手企業と調整中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
情報サービスの分析モデルは,ある程度の完成を見た.しかし,新たな技術やサービスの登場に応じて,随時再検討を行っていく予定である. 事例調査の対象候補についてもかなり絞り込めており,現在は相手企業との調整を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
情報サービスの分析モデルに基づいた事例研究を実施し,それらについての研究発表を国内外の学会・国際会議にて積極的に行う. 事例研究については,研究対象となる企業との協力体制を確定させ,事例調査の実施を目指す.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予算はほぼ使い切ったが,端数が残ったため,これらについては次年度予算と合算して有効に活用する.
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Research Products
(5 results)