2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23730361
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
三崎 秀央 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (30312763)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 組織的公正 / 人的資源管理 / 戦略 |
Research Abstract |
当該研究の目的は、組織行動論研究としては高い完成度にある組織的公正理論を、より経営学的な視点から発展させることにある。当該研究は、経営学、特に戦略論などの知見を援用しつつ、定性的・定量的実証研究の積み重ねを通じて、上述の課題を克服した、より体系的な理論的枠組みを構築することを目指すものである。本年度は、文献研究によって分析枠組みを深化させるとともに、2つの組織において質問票を用い大量サンプルによる定量的な調査及びインタビュー調査を実施する計画を立てていた。この計画に従い、本年度は、戦略、イノベーション、人的資源管理、といった分野に関する文献研究を実施し、分析枠組みをより強固なものにすることができた。また、2社を対象とした集中的なインタビュー調査を実施し、アンケート調査の実施に向けた仮説の設定をはじめ、調査票の作成に向けた準備を行うことができた。さらに、上述の2社を対象にしたアンケート調査を実施し、大量サンプルのデータを収集することができた。現在はデータを分析中であるが、現段階で、戦略と組織的公正の密接な関係を示唆するデータであることがわかっている。以上のように、当初より意図していた通り、戦略と組織的公正との間には、明らかに県連性があることが示されている。今後は、これらのデータを詳細に分析することを通じて、仮説の検証を進めるとともに、測定尺度の確立を目指したい。なお、本年度は論文という形では成果を発表することができなかったが、次年度中に今回のデータを基にした論文を発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文としての成果を示すには至っていないものの、研究計画に沿った形で実証研究のデータを収集することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定は、継続的な文献研究とともに、実証研究に使用する追加的な調査によるデータ収集と分析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の使途は、文献収集と調査旅費及びアンケート実施に係る経費を予定している。
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