2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア圏におけるデジタルコンテンツ市場の成立可能性
Project/Area Number |
23730363
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
生稲 史彦 筑波大学, システム情報系, 准教授 (10377046)
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Keywords | コンテンツ / イノベーション / アジア圏 / デジタル化 / ソーシャル / プラットフォーム / サービス化 / 産業政策 |
Research Abstract |
今年度の研究では、(1)国内での企業調査と資料収集、(2)アジア圏を視野に入れた研究交流、(3)国内外の学会での研究成果発表を行った。これまで3年間の研究成果の妥当性を確認すると共に、今後の研究に繋げるためであった。 まず、(1)国内の企業調査では、ゲーム、アニメーション分野を中心に調査を進めた。調査対象はカジュアルゲームおよびソーシャルゲームを扱っている企業を含めた数社であり、意見交換やヒアリングを行った。調査の目的は、国内での事業活動、アジア圏(海外)におけるビジネスの展開、および両者の関係を明らかにすることであった。この調査と併行して、国内外のデジタルコンテンツ市場に関する資料収集を進めた。 つぎに、調査結果の妥当性を確認し、不足している事実を補うために、(2)研究交流を行った。研究交流の一つの目的は、映画や音楽といった他のデジタルコンテンツのビジネスを把握し、調査対象としたゲームやアニメーションとの比較を行うためであった。もう一つの目的は、中国、韓国、東南アジア諸国といった地域毎の市場、デジタルコンテンツを扱う企業の事業展開について、別の角度から集めた情報を得ることであった。主に参加した研究会は、特定非営利活動法人グローバル・ビジネス・リサーチ・センターの常設研究会であるコンテンツ産業研究会とコンテンツビジネス研究会、同志社大学創造経済研究センターの研究会であった。 第3に、書籍、国内外の学会発表などで、(3)研究成果を発表した。主たる研究成果の発表としては、国内での学術書の出版(河島伸子, 生稲史彦編著(2013)『変貌する日本のコンテンツ産業』ミネルヴァ書房.)と、2013年8月にOrlandで開催されたAcademy of Managementでの口頭発表であった。
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